糖尿病の難しいところは、なかなか治らないことです。

悪化させてしまうと合併症が起こり、いろいろな病気を併発しますのでなんとか食い止めたいですね。

tounyo

血液検査で
1.随時血糖値 200mg/dL 以上
2.空腹時血糖値が 126mg/dL 以上
3.75g ブドウ糖負荷試験で2時間値が 200mg/dL以上
4.ヘモグロビンA1Cが6.5%以上
になると糖尿病と診断されます。

治療には、食事療法、運動療法、薬物療法の3つを連携して行いますが、薬物、運動はともかく、食事の管理はとっても難しいですよね。

NHKためしてガッテンでは、「食べて糖尿病大改善! 医師も驚がく最新ワザ」として食事を減らさず、食物繊維の入ったメニューを一品加えることにより糖尿病を改善する方法を教えてくれました。

食べて糖尿病大改善! 医師も驚がく最新ワザの内容

今、糖尿病の最新治療が続々と発表されています。

手術で糖尿病を治す

四谷メディカルキューブでは、糖尿病を治す手術を行っています。

この手術は、胃を半分に切除し、腸を短く切して大腸につないでしまう方法です。実は、この方法は、肥満を治すための手術だそうです。

この手術をすると、インスリンをだす腸内スイッチを早く作動させることができるため、血糖値が下がるということがわかりました。

実際に手術を受けた人は、体形も体重も、そして血糖値も大幅に改善しています。ただし「BMIが30以上 手術が受けられる年齢、肥満に伴う症状がある」との条件の人のみ、手術を受けられるそうです。

便移植(便微生物移植)

アメリカでは大腸の病気の最新治療として、腸内細菌を移植する方法が行われています。この治療法は、便微生物移植といい、まさしく、他人の便をとって自分の腸の中に細菌を移植してしまう方法です。

腸内細菌は、乳酸菌や大腸菌などお腹の中にいる細菌で、人間1人の体の中に100兆個以上、1~2kgほどの重さがいると言われています。

腸内細菌の中には、血糖値を下げる力があり、いい腸内細菌が増えるとインスリンを出すスイッチが腸内中に増えて、インスリンを沢山だすことができます。

P.R
善玉菌のチカラ

そこで、バランスの良い腸内細菌にするために、他人の腸内細菌を肛門から移植する治療が実際に行われ、効果を上げているそうです。

痩せている人の腸内細菌を太っている人に移すと、痩せてくるそうです。糖尿病の治療としてはまだ研究段階だそうです。

腸内細菌のエサである野菜を食べて、糖尿病を治す

腸内細菌を増やすと、インスリンをだすためのスイッチを腸内にいっぱい増やすことができ、血糖値を下げることができます。

腸内細菌は生物ですので、増やすにはエサを与えることが必要です。そのエサとなるのが、水溶性食物繊維の野菜です。

水溶性食物繊維とは、根菜類(イモ類以外)や、きのこ類、海藻類、ネバネバした食品などです。

血糖値の高い人3名に、2週間、水溶性食物繊維をとる食事を続けてもらいデータをとったところ、いずれの人の数値も改善していました。

中には、驚くほど血糖値が改善した人もいます。

この方法は、毎食、水溶性食物繊維の野菜を1品加えるだけで、食事の内容や量はそのままでいいそうです。

おなかにいる腸内細菌は、私たちの食べたものをエサにして生きています。腸内細菌をペットだと思って、毎日エサを与えるつもりでいると、続けることができるといいます。

腸内細菌が元気になると体質改善がおこり、血糖値が下がってきます。しかし、体質改善は時間がかかるため、今治療中の人は絶対に今の治療をやめないでくださいとのことでした。

さらに、食べる順序により、腸内細菌のパワーをアップすることができます。

例えば、魚とご飯を食べるときは、魚を先に食べるとインスリンをだすスイッチを強く押すことができるため、効果を増強することができます。

食べる順序は、最初に野菜、次にタンパク質、最後に炭水化物を食べるといいそうです。

楽しく食べて、おいしく食べて、腸内細菌で体質を変え血糖値を落とす糖尿病治療は、本当に理想的ですね。今、世界中で注目されている、最新治療法だそうですよ。