尿酸値が高いというと、「痛風」を思い浮かべますね。痛風とは、「風が当たっただけで痛い」とも言われ、その痛みは骨折以上だと言いますから、それはそれは痛いことと思います。
痛風は、痛みや関節に脚光が集まりがちですが、実は、内臓まで侵される怖い病気です。しかし、血液検査で尿酸値が高いと言われても、痛くならないと放っておく方が多いのが実情です。
また、「痛風で死ぬことはないだろう」とたかをくくっていると、飛んでもない自体に。最近は、心筋梗塞で死に至る場合もあるようです。
痛風の患者さんは、圧倒的に中高年の男性が多いと言われてましたが、実は、30代の若い方や女性の患者さんが増えているそうです。
ためしてガッテンでは、そんな痛風の新事情に迫り、プリン体ゼロなのに尿酸値をぐ~~んと上げてしまう食べ物や副作用の少ない新薬について紹介しました。
そういえば、プリン体ゼロのビールは、どうなんでしょう。ゼロと言っても、アルコールですからね・・
痛風対策と40年ぶりの新薬
痛風の患者数は96万人、一歩手前の痛風予備軍は、なんと1100万人いるそうです。実は、痛風になってない予備軍の人に、心筋梗塞で命を落とす人がいるそうです。
尿酸値の基準値は、7です。基準値を越えても、激痛に襲われる人は1割にすぎません。
つまり、痛みのない人は、基準値を少し越えても安心していますが、足の親指の関節を調べると、尿酸の結晶がびっしり溜まっています。
尿酸は肝臓で老廃物として、つくられ腎臓に送られます。しかし、尿酸には、老化を防ぐ抗酸化作用があるため体が再活用して再び体内に取り込んでしまいます。
その尿酸が血液中に沢山あると、血管の細胞が刺激され分厚く変化し、動脈硬化を起こしてしまうのです。
基準値の7を越えているけど、痛みのない人を高尿酸血症といいますが、この人が一番危ないそうです。
尿酸値の高い人の心臓病死亡率は、2倍高まるそうです。女性の場合は、尿酸値が「6」を超えると、男性よりリスクが高まります。
●プリン体数値の落とし穴
痛風の人は、プリン体を食べないことと言われていますが、実は、尿酸値を上げるのは、プリン体ではなく果糖だそうです。果糖は、燃やす過程で尿酸がつくってしまいます。
プリン体は食物からの摂取は1/4、残り3/4は自分でつくってしまいます。ですから、プリン体をつくらないことの方が重要なのです。
●新尿酸値対策
尿酸をつくらないようにするには・・
①果糖控えめ(果物も同じです)
②アルコール控えめ(分解する過程で尿酸ができてしまう)
③ダイエット(肥満は尿酸を排出する機能が低下する)
を心がけてください。
●尿酸をおさえる新薬
40年ぶりにできた新薬で、尿酸が体の中で作るのをおさえます。その薬は「フェブキソスタット」。
副作用が少なく、腎臓が少し悪くても使用可能。効果が強く1日1回の服用でいいそうです。今、尿酸値は、生活習慣病のマーカーとして活用されているそうです。
プリン体の原因に、フルーツがあるとは知りませんでしたね。美味しい果糖類、お酒をほどほどにしましょうね。