軽度認知症MCIとは、認知症を発症する前段階の状態をいいます。
MCIとは、認知症ではないものの、物忘れやちょっとおかしな行動がある程度で、日常生活を送るには支障のない人をいいます。
厚生労働省の調べでは、MCIの段階の人は約400万人、65歳以上の高齢者の約13%が該当すると推測されているそうです。
MCIは4つのタイプに分けられます。記憶障害があるか、ないかで健忘型か非健忘型に分類でき、それぞれの病気の原因が推測できます。
<資料参考:日本経済新聞「日曜に考える」>
認知症になるリスク要因として、糖尿病、高血圧、肥満、生活習慣病、喫煙、運動不足などが上げられますが、その中でも運動は、MCIを改善に効果のある方法として注目されています。
ポイントは、体を動かす有酸素運動に、頭をつかう機能を組み合わせるて行うこと。引き算をしながら運動をする、2つのことを同時に行うことで脳を刺激していきます。
定期的に行うことで、MCIや認知機能を改善することができることが期待できるため、今世界中で研究されています。
また、血液を採取してMCIのリスクをチェックする「MCIスクリーニング検査」も開発されています。
MCIスクリーニング検査は、認知症に関係する血液中の3つのタンパク質を調べることで、MCIリスクをチェックすることができます。
筑波大学のベンチャー企業、MCBIが開発、2015年8月現在、全国500ヶ所の病院で実施していますので、気になる方は一度受けてみてもいいかもしれませんね。