中高年以上で膝の痛みを感じる人はとても多く、特に女性は変形性膝関節症になりやすいと言われています。

40歳以降からの発症が多く、過度の運動や体重による膝への負担、加齢によるものと言われています。女性に多いのは、男性より筋肉が弱い、女性ホルモンが影響している等の説があります。

膝関節は、硬い骨同士が直接ぶつからないように、直径3ミリほどの軟骨で包まれています。これがクッションの役割を果たし、衝撃を吸収、分散しています。

ところが、加齢や過度の運動、女性ホルモンの影響で軟骨がすり減ったり、ざらざらになったりすると、痛みが発症します。

痛くて正座ができない、階段を下りられない、重症になると歩けないなどの症状が出ます。

最近では、人工関節の手術の進歩が目覚ましく、人工関節で歩けるようになる人が増えていますが、その前になんとか進行を食い止めたいものです。

それには、簡単な運動と膝のお皿のストレッチが有効とのことです。そこで、膝のお皿のストレッチのやり方をご紹介します。

①足をまっすぐに投げ出して座る
②両手の親指をハの字にして、皿を下に向けて
2~3秒強めに押す
③お皿の位置を確認しながら、上下左右8方向から
それぞれ2~3秒ずつ押す

この時、お皿が動いていることを実感しながら押すのがコツです。「痛くて気持ちいい」と感じるほどの強さで、特に押して痛い部分は、加減しながら念入りに指圧します。

押したときの痛みは血行不良が原因の場合が多く、ほぐして血流が良くなれば痛みが和らぐと言います。膝の柔軟性が増すためには、朝晩2回ほどやると良いとのことです。