足が重くだるくなる、ふくらはぎがパンパンに張ってしまう方も多いのではないでしょうか。そういう人は足の裏に炎症がおきている可能性があります。
私は、数年前まで、健康管理のため走っていたのですが、足の裏が付けないほど、痛くなってひどい思いをしたことがあります。
原因は、足の疲労です。ハーフマラソンに参加したとき15km付近から膝が痛くなり走れなくなりました。あと少しだったので無理をしてなんとか完走したのですが、その時にぎこちない走り方をしたせいか、膝と同時に足の裏の筋肉を痛めてしまいました。
足の裏には、足底筋という筋肉があるのですが、疲労により足底筋膜炎を起こしてしまったようです。足底筋膜炎とは、足の裏の筋肉が疲労し固くなって上手く伸び縮みが出来なくなってしまう状態をいいます。
症状は、とにかく足のアーチの部分が痛くてべたっとつけられず、つま先で歩いていました。しかも、朝起きて踏みだしたときの第一歩の痛さは、飛び上がるほどの痛みでした。
足指を使ってタオルをたぐりよせ足底筋を鍛えたり、足裏のアーチを支えるためのサポーターを買ったり、アーチのついた靴の中敷きを買ったりしましたが、なかなか良くならず、痛みが治まるまで数ヶ月かかったような気がします。
その時に、はじめて足の裏の筋肉の存在を実感し、その筋肉がいかに大切かを学びました。みなさんも、あまりジョギングなどして無理しないでくださいね。
実は、走ってない人でも足裏に炎症を起こしている人は多く、疲れやすい体質になったり、足がだるくなったり、ふくらはぎが張ったりする原因となっているようです。
NHKためしてガッテンでは、そんな「足裏」のメカニズムと健康法を紹介してくれました。足裏の炎症は現代人の宿命といいますから、それは靴のせいではないかと思います。
足裏の炎症チェック法、足裏&ふくらはぎストレッチも教えてくれますので、お悩みの方はぜひ見てくださいね。
足の違和感から足に骨のトゲが
赤ちゃんのアキレス腱は足の裏までつながっていますが、成人になると足の裏のアキレス腱はなくなり、新たに足の裏には、足底腱膜ができて足の裏を支えています。
ふくらはぎが固くなってしまうと、足底腱膜とかかとをつないでいる骨の部分が伸びてしまい、骨のトゲ骨棘(こつきょく)ができてしまいます。
このトゲができてしまうと、痛みで歩けなくなってしまうため、手術でこのトゲを削らなくてはならなくなってしまいます。
このような症状は、ふくらはぎの筋肉が固く張っている人に起こってくるそうです。
ふくらはぎの筋肉が固いかどうのかチェック法
●かかとを地面につけたまま座れるか?
①両足を平行に
②ゆっくり座る
③5秒キープ
両手を前に伸ばして、かかとを床に付けて和式便所で用をたすようなポーズです。この姿勢を5秒キープできず、後ろに転がってしまう人は、ふくらはぎが固くなっている証拠だそうです。
街なかで試してもらったところ、3人に1人はできませんでしたから、すごい確率ですね。
このような症状は、足の指の力の衰えに原因があるようです。昔の人は、和式トイレの習慣や、下駄や素足での生活があったため、足の指や足の裏の筋肉が鍛えられていたので、あまり問題がありませんでした。
しかし、現代社会で、素足になることが少なくなり、下駄などをはかなくなってしまったため、足の力がとても落ちてしまっているそうです。また、トイレの習慣が様式になって、ふくらはぎを鍛えることも少なくなってしまいました。
足の指の力を鍛える方法
①足の指で、グー・チョキ・パーのジャンケンをする。
②タオルギャザーをして鍛える
タオルはなるべく遠い位置において、足を伸ばした状態で足の指で、タオルにギャザーを作ります。そうすると足指力が鍛えられます。
ふくらはぎの筋肉を伸ばす方法
①段差のある台を使って行います。
②段差からかかとはみ出させ、ゆっくりかかとを落として、ふくらはぎを伸ばしていきます。
②今度は、ゆっくりかかとを持ち上げ、ふくらはぎをゆるめていきます。
1日10回程度を目安としてやってください、必ず手すりや壁につかまって行ってください。
足底腱膜炎の治療法
整形外科などで、体外衝撃波治療器で刺激をあたえて治療します。3ヶ月の治療で6、7割の方に効果がでるそうです。
●痛みの原因はハイヒール
ハイヒールを履いている人や、ダンスなどをしている人は、足の裏の神経にこぶができてしまう「モートン病」にかかりやすいそうです。
モートン病とは、足指の付け根にしびれや痛みを伴う病気で、足への圧迫が主な原因で中年女性に多く発症します。痛みがひどい場合には、手術により神経のコブの部分を取り除いてしまうことで治療します。
●モートン病のチェック法
両手を使って足の両側から強く圧迫して、足の付け根に痛みやしびれがある人は危険信号です。
足の裏を痛めると、日常生活が困難になります。膝や腰などと違いあまり意識することがないですが、足指やふくらはぎをしっかりケアしてくださいね。