ヒザの痛みは、本当に辛いですよね。私は、マラソンでヒザを痛めた経験があるんですが、階段の下りは、ほんとうに激痛が走ります。

ひざの痛みさえなければ、散歩もできるし、旅行にもいけるし、神社へお参りだっていける・・。ヒザが痛いだけで、自分の行動範囲がとたんに制限されてしまいます。

マッサージ、湿布、サポータなど試し、少し良くなったかなと思っても、ちょっと疲れてくると、ヒザの横が痛くなってきます。

もう、だましだまし生活するしかないのかも・・と思っている方も多いのではないでしょうか。

そんなひざ痛に悩む人に、朗報です。「ためしてガッテン」が今までの常識を覆す、ひざ痛最新治療を教えてくれました。

木綿の靴下で、変形性ひざ関節症を改善

これまでヒザの炎症は、軟骨が剥がれその破片が、ヒザの関節を包む袋に刺さり炎症を起こし痛むとされてきました。

しかし、エヌエフ・カッパ・ビーという物質が活性化し炎症を起こしていることがわかりました。

それを改善するのは、木綿の靴下です。1日6分靴下を履いて、ゆっくりヒザを動かす運動をするとカッパが静まって痛みが解消するそうです。

カッパは、まったく動かない状態や、過激な運動をすると活性化してしまい痛みを発生させます。

ゆっくりヒザを動かすことでカッパは静まり痛みが改善します。この方法は、変形性膝関節症に大変効果があります。

靴下足スライド体操

①イスに浅く腰掛ける

②5秒ほどで1往復する程度でゆっくり足をスライドさせる

つま先やかかとの状態は自由です。ひざをゆっくり動かすことがポイントです。

③10往復×3セットを朝、夕の1日2回行います。

ヒザのコリ

ヒザの皿は、筋肉や人体でつながれていて、凝りが発生して痛みにつながっているそうです。

●お皿ストレッチ
一つの方向に5秒くらい。痛いところは重点的に、お皿を押し込む感じでやるといいそうです。

①床に足を伸ばして座り力を抜くとお皿が動きやすい

②上下左右斜めに5秒ずつお皿を押して周りの筋肉やじん帯をストレッチ

③痛い場所があったら重点的に行う。

④1回3分くらいを朝晩2回で十分

ヒザが赤く腫れていたり、ケガの人は行わないでください。

高位脛骨骨切り術(こういけいこつほねきりじゅつ)

横須賀市立市民病院 竹内良平先生が、まったく新しい手術法を紹介してくれました。

ヒザが痛くて人工関節にすると歩くことはできますが、運動や足を曲げて座ることが、できなくなってしまいます。

しかし、高位脛骨骨切り術をすると、走ることも足を曲げることもできるようになるそうです。

実は、ヒザが痛みが生じる人の多くがO脚で片側の軟骨ばかりスリ減って、ひざ痛が起こっています。

そういう人の場合、手術をしてX脚に変えてあげると運動することができるくらい、ヒザが回復するそうです。

この手術は、高位脛骨骨切り術といい骨の外側からヒザ再生ブロックのクサビを入れて太ももの骨の角度を調整します。

横浜市立大学 斉藤知行先生によると、この手術法は、道具や技術が向上し7~8年前から、できるようになったそうです。

打ち込んだクサビは、5年ほどで自分の骨に溶け込んで置き換わってしまいます。

●高位脛骨骨切り術の特徴
・正座、スポーツ、細かい動きが可能
・金属プレートを取り外す手術が必要(術後1~2年後)
・片側の軟骨が残っている必要あり
・全国30ヶ所ほどの病院で手術可能

金属プレートが入っている間でもスポーツは可能ですが、痛みがでることがあるそうです。

手術できる病院が、現在は全国で30ヶ所ほどなので手術を希望の方は、できるかどうか病院に問い合わしてください。

ひざ痛の予防は、太ももの筋肉(大腿四頭筋)を鍛えることが一番の予防法だといいます。

高齢になるとひざ痛で歩行が困難になる人は、たくさんいます。今のうちから、太ももをしっかり鍛えて予防したいですね。