40歳の女性は、運動をしているとき、足の中でしびれや違和感を感じるようになりました。

しびれが過ぎると、鈍い痛みになり、足の先端の方が痛いのですが、どこが痛いかわからない感じです。

足裏にできたマメが原因かと思い、皮膚科に行き、骨かなと思い整形外科に行き、どこでも異常なしという診断でした。

やがて、痛みがどんどんひどくなり、数十メートルも歩けず家事の間にも片足を上げている状態になってしまいました。

病院をかえて診断したところ「モートン病」ということがわかりました。モートン病は、隣り合う指の神経が圧迫され、痛みやしびれが発生する病気で、発症の原因はわかってません。

神経の近くに麻酔を打っても症状が改善しなかったので、聖マリアンナ医科大の足の専門外来を訪ねました。

仁木久照先生によると、患者さんの足はかなり進行が進んでいるため完治は難しいとの診断でした。

とりあえず、腫れ上がった神経を取り除く手術を行いモートン病による痛みはなくなりましたが、切除部分が大きかったため足に鈍痛が残ってしまったそうです。

早めに受けてたら、手術の必要もなく治療できたそうです。

今、モートン病という病名が、適切に診断されず、経過観察されている患者さんが多いといいます。

足の外科学会として、モートン病という病気を整形外科にも広く知ってもらいたいと活動している状況だそうです。

モートン病の早期発見法

①歩いて踏み返しの時に足の裏に痛みの出る人(踏み返し:地面を蹴りあげ、カカトが上がった状態)

②きつめの靴を履いている時など、両側から圧迫された状態にあると、足がしびれてたり、痛みがでてくる人

③脳天に響くような足の痛みがある人(患者によってでてくる人も・・)

④足の指の間、付け根の一点に集中した痛みのある人(全体がしびれる人は、モートン病ではありません。)

このような痛みがある人は、病院で「モートン病ではありませんか?」と聞いてもらうか、整形外科の足の専門医の方をたずねてくださいとの事でした。

病院へ行っても、病名がわからず経過観察と言われる間に悪化してしまうのだけは、避けたいですよね。

おかしいとおもったら、専門医を探して、診察を受けることをオススメします。