危険な舌があるってご存知ですか。舌の形や色など、普段は意識したことない人がほとんどでは?
気にするとすれば、舌苔(ぜったい)。舌の上に白い苔のようなものがつき、口臭の原因にもなるので、舌用の歯ブラシで、舌苔を取り除いている人はいると思います。
色々な人の舌をチェックしてみると「溝が刻まれた舌」、「地図のような模様のある舌」、「毛の生えた舌」など様々な舌があるようです。
しかし、深い溝があったり、まだら色だったり、実際見るとびっくりするような舌は、案外問題なく赤いつるっとした一見キレイな舌の方が放置すると危険な舌です。
この赤いツルッとした舌は、「平滑舌(へいかつぜつ)」と言われ、舌の表面の白いザラザラがなくなり、これにより舌の血管が透けて見えるので赤く見えます。
平滑舌により疑われる病気は、ドライマウス、鉄欠乏性貧血などです。
亜鉛などのミネラルが不足しても、平滑舌が起こることもあります。
舌に問題があると、誤嚥肺炎や歯周病、はたまた、二重あごや交通事故にまでつながるというから、放っておけないですね。
舌は、健康を映す鏡と言われています。舌の状態をチェックする方法は口の中に水を含み、「イー」の状態で飲み込めるかどうか。
飲み込めない場合は、舌の筋力が下がり、舌の位置が低くなる「低位舌(ていいぜつ)」の可能性があります。舌が自らの重みに耐えられなくなり、下がってしまう症状です。
低位舌に効果があるのが、舌の体操「ベロは宝(たから)」です。「ベロはたから」と口に出して言います。
「べ」は、舌の筋肉を高く持ち上げる筋肉を鍛え、
「ろ」と「ら」は、舌を滑らかに動かす訓練になり、
「た」と「か」は、食べ物を喉の奥におくる筋肉を鍛えます。
舌の体操は、早ければ数日で効果があるようです。