長寿化となって、今「二人に一人はガンにかかる」と言われています。
また、医療技術の進歩により、ガンは長く付き合っていく病気となりました。
一方で、ガン治療にかかる医療費も問題になっています。
高額医療費の戻しはあるものの、毎月数万円の治療費は痛い出費となります。
また、最新の医療技術を使った高額な先進医療の出現により、
命の長さも、所得により差がでてしまうという事態が起こりつつあります。
新しい抗がん剤である、分子標的薬の値段は、
従来の抗がん剤より10倍するものもあるそうです。
●主な分子標的薬の価格
・べクティビックス(抗悪性腫瘍剤) 75567円
・リツキサン(非ホジキンリンパ腫) 42832円
・アバスチン(血管新生阻害剤) 45563円
・アービスタックス(大腸がん) 35894円
慢性骨髄性白血病の女性患者は、
スプリセルという1粒9000円の薬を飲み続けているそうです。
しかし、その高い薬を買い続けることができずやめる決断をしました。
金の切れめが命の切れ目とさえ思ってくるとか・・
開発費が高い理由は、薬として発売できる確率は1/3万。
その開発費用を回収するため、薬の価格が上がってしまうそうです。
先進医療とは、健康保険の診療で認められている医療の水準を超えた、
新しい医療技術を、患者さんに提供するための仕組みで、厚生労働大臣から
先進医療当該技術として承認された医療行為のことを言います。
民間支援は、医療費助成金 患者を支援している「つばさ支援基金」
製薬会社などの寄付をもとに、主に血液がんの患者に月2万円を支援しています。
●国の支援制度 高額医療費制度
790万円以上 約15万円
210-790万円 約8万円
210万円以下 3万5400円
(70歳未満で夫婦子供1人の場合)
限られた医療資源を有効に使うには、
ガンや思い病気は負担は低く、風邪などの負担を高くするなど
優先度の高い医療に重点的に配分することが必要だといいます
高額ながん治療法に対してどのように向き合っていけばいいのか・・
価格を提示されたガン患者を抱える家族たちは、
何を考え、どのような決断をしなければならないのでしょうか・・
がん治療に関する課題は、治療だけでなく、制度そのものにも
考えなくてはならないことがたくさんありますよね。