遺伝子の解析や新しい装置の開発が進むにつれ、新しいがんの治療法がどんどん開発されています。
わずか数分・・重粒子線・・、ロボットが・・・、自己免疫で・・・など、新しいがん治療技術が、毎日のように紹介されています。
はたして、現実的に私たち一般の人はどこまで治療が受けられるようになったのでしょうか。
最新治療の価格から、治療効果まで坂上忍さんが「教訓のススメ」で専門家にシビアに質問しました。
がん最新治療の効果と費用
2011年日本のがん患者数は、約152万人。2014年に新たにがんと診断される人は88万2200人と予測されています。
そこで一般の人たちに聞いたがんに対する疑問を押坂忍さんが代用して聞いてくれました。
第1位 本当にがんが治るのか?
早期発見をすれば、がんは治ります。
早期発見とは、がんの細胞が筋層に至らず1ヶ所にとどまっている状態です。
第2位 がんってどういう病気なの?
がん細胞は、遺伝子変異により制御なく増殖する細胞です。人間には、60兆の細胞があり、1日に5000個の細胞が生まれています。
通常なら、異変のあった細胞を修復してくれますが、老化してくると免疫細胞が低下して、ガン化を抑えきれなくなります。
また、増殖のために周囲の細胞や血管から栄養を奪いながら増殖してしまうのです。
第3位 告知はどのようにして行われるの?
20年前ほどは、告知を見合わせているケースが多かったのですが、最近は、末期もふくめすべて告知します。
告知しなければならないというルールはありませんが、論理的に本人に告知するのは、当然という考え方になっているそうです。
第4位 治療の種類と費用は?
基本は、外科的手術により、がん細胞を取り除きます。
抗がん剤:身体全体の細胞を弱らせがんを弱体化させます。
放射線:患部に放射線をあててがんを弱体化させます。
がんのできた場所や、ステージ、年齢によって治療法が選択されます。
最新の重粒子線治療(一般的な放射線よりエネルギーの大きい)では、自由診療で費用は300万円かかります。
胃がん早期発見の場合には、約100万円ですが、保険があるので負担は30万円。その後、高額医療費制度で年収に応じて、さらに控除があります。
第5位 発病した時の心構えは?
告知されれば、当然死を意識しますが、がんであることを前向きに考えることが大切です。
全身の毛が抜け落ちた時も、スキンヘッドってなかなかできないことと前向きに考えると、自分自身が強くなります。
3人に1人は、ガンになるという時代です。がんの治療には、早期発見、早期治療が一番です。
もし、かかってしまっても医療技術がどんどん進んでますので、前向きに考え、それまで頑張って生きぬくことが大切ですね。