大脳の中にポツポツある白い反転を「白質病変」と言い、高血圧などによる動脈硬化からくる「慢性脳虚血」が原因だとされています。

この白質病変が発生すると「まだら物忘れ」が起き、将来血管性認知症になる可能性があると言います。

白質病変は、多くの場合、何の自覚症状もありません。しかし、脳微小出血がある方は将来脳出血を起こす可能性がかなり高いと言います。脳内で出血を起こせば、脳梗塞になる危険性も高くなります。

白質病変は、脳の画像診断であるMRIを受けると分かりますが、その他、簡単に見分ける方法があるそうです。それは、「まだら物忘れ」。

まだら物忘れが起こったら、脳にポツポツと白質病変があるかもしれません。

今回の「みんなの家庭の医学」では、そんな「白質病変」を詳しく解説し、早期発見法や予防法を教えてくれました。

白質病変による脳梗塞や血管性認知症になる前に運動や食事で予防することができたら、ぜひ実践したいですよね。

認知症にも色々なタイプがあるようですから、私たち予備軍は、それぞれのタイプを理解して、順次対応してきたいものです。

みんなの家庭の医学で紹介された内容です

認知症の中で一番多いのは、脳が委縮してしまうアルツハイマー型認知症(50%)ですが、次に多いのが血管性認知症(30%)です。

血管性認知症とは、脳梗塞や脳内出血など血管の老化に伴っておこる認知障害です。血管性認知症の主な原因は、加齢や喫煙、生活習慣の乱れだと言います。

近年は、この血管性認知症が増える傾向にありますが、認知症を起こす手前の血管の状態が徐々に解明されているため、前触れとなるサインが分かってきました。

これは、嬉しいですね!

そこで、血管性認知症の早期発見法や予防する方法を、国立長寿医療研究センターの桜井孝先生が教えてくれました。

血管性認知症や脳梗塞を起こしやすい一つの状態として、脳の白質病変と言うのが分かってきたと桜井孝先生は言います。白質病変を放っておきますと、脳梗塞が増えたり認知症になりやすかったりするそうです。

白質病変があると、物忘れの症状が現れます。それは、普通の物忘れと違い「まだら物忘れ」が起こります。

「まだら物忘れ症状」とは、機能がまだらに低下することです。今までできた事(機能)が部分的にできなくなったり、あるいは、出来るところは残っているのに、ここは出来なくなってきたと言うように、人それぞれ症状は様々です。

ある男性の場合、記憶力や判断力、計画力は問題ありませんが、空間認識力が低下する等、ある一部分だけの機能が低下します。

白質病変を引き起こす大きな原因は高血圧で、血圧を下げることが最重要です。

そこで、血圧を下げて、白質病変の発症を抑え、血管性認知症を予防するには・・
①1日30分の散歩
②地中海料理をを食べる
がポイントです。

特に、オリーブオイル、魚介類、ナッツ類が多い地中海料理は理想的な食べ物です。

地中海料理とは一般的に、パスタ料理、パエリヤ、ブイヤベースなどが有名ですよね。

地中海料理は、オリーブオイルやナッツ類などのオレイン酸や、魚介類に多く含まれるDHA・EPAが豊富です。

家庭で簡単に地中海料理風のレシピにするには
●サラダなどにはオリーブオイルをかける
●パスタなどにはアサリなどの魚介を入れる
●ヒヨコ豆などの豆類を食べる
●パエリアなどには、アジやサンマ、イワシなどの青魚などで作る

これならあまり考えなくても作れそうですね。明日からは、地中海料理が定番になりそうです。