西村知美さん44歳。1986年に映画『ドン松五郎の生活』でデビューしてから、もう30年近くになるんですね。

「さんまのからくりTV」では、浅田美代子さんや中村玉緒さんなどの、ふんわかしたメンバーといい感じでボケてますよね。今でも、バラエティ番組にひっぱりだこです。

そんな西村知美さんに「隠れ脳梗塞」が見つかったそうです。

隠れ脳梗塞とは、本人も気がつかない小さな脳梗塞がおきていて、脳のMRI検査などで見つかります。梗塞のおこした場所や大きさによって症状がでることがありますが、ほとんど気づかず見過ごされてしまいます。

しかし、放置しておくと2~3年以内に、約3割の人に本格的な脳梗塞が起こると言われますので、油断は禁物です。

H27年2月9日放送 TBS「私の何がイケないの?」では、西村知美さんの隠れ脳梗塞の原因を追求。知美さんの私生活を調べてみると、睡眠時に外見からは想像できない爆音のようなイビキをかいてました。

睡眠

イビキは、睡眠時にノドの上気道と呼ばれるスペースが狭くなり起こります。寝ている間に
舌の付け根である舌根と呼ばれる部分がさらに緩んでくると、上気道を完全に塞いでしまい、呼吸を止めてしまいます。

この呼吸停止の状態が、1時間に5回以上、10秒以上だと睡眠時無呼吸症候群と診断されます。呼吸が止まっている間は、心臓や脳や血管に大きな負担がかかり、脳卒中や狭心症、心筋梗塞などのリスクを高めてしまいます。

西村知美さんの隠れ脳梗塞は、この睡眠時無呼吸症候群が原因と推測されます。

睡眠時無呼吸症候群は、肥満の人、首が短く太い人、顎の小さい人、歯並びの悪い人、生まれつき気道の狭い人などが起こりやすいそうです

40代以降の男性に多く発症するのですが、女性ホルモンの少なくなる更年期以降の女性にも多く発症します。

西村知美さんの場合には、あごが小さく年齢的に女性ホルモンが減ってきて上気道を開く筋肉が弱ってきているせいかもしれませんね。

西村知美さんの症状は「私の何がイケないの?」で詳しく紹介されました。

実は、西村さんは30年間このイビキに悩んでいるそうです。娘さんからは、夢の中で狼の夢を見たらお母さんのイビキだったと言われてしまいます。

イビキは西村さん自身も悩んでいてこれまで、色々なグッズを試しましたがだめだったそうです。西村さんのイビキを測定したところ、84.6dbと工事現場の騒音と同じ大きさでした。

西村さん、長いものは30秒も呼吸が停止しており、さらに8時間で32回の無呼吸が起きてました。この状態は、脳の酸素不足をおこしており、脳梗塞や脳出血の発症率が4倍に高まってしまいます。

呼吸専門外来で、西村さんの睡眠時の血中濃度を測ってみると、なんと85%(正常時95-100%)。これは高山病と同じ状態で、かなり危険な状態だそうです。

さっそく、脳ドックで検査してみると、西村さんの脳に隠れ脳梗塞が2ヶ所見つかりました。

西村さんが無呼吸になる原因を調べてみると、舌が長く下顎が小さいため、舌が落ちてしまい気道を塞いでしまっているためだそうです。

治すには、鼻呼吸にすること。西村さんは、無呼吸症候群を治すため、呼吸専門外来でシーパップという治療を受けることになりました。

シーパップ治療とは、睡眠時にマスクを装着し鼻に空気を送り込み強制的に鼻呼吸のクセをつける最新治療です。有効性、安全性が高く全世界で最も普及しているそうです。

このシーパップによる治療を行ったところ、装着後2週間で、西村さんの無呼吸の回数は1/10の3回に、イビキもかかないようになりました。この治療法を約半年ほど行うと無呼吸症候群が完治するそうです。

●たった10秒でできる無呼吸症候群チェック
ベロを出した時の気道の見え方でチェックします。

気道が見えない人は要注意だそうです。
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さとう珠緒さん(42歳)も、テレビ東京「主治医が見つかる診療所」の検査で、5ヶ所のかくれ脳梗塞が見つかりました。さとう珠緒さんの原因は、お酒の飲み過ぎで脱水症状を起こしているためと診断されていました。

さとう珠緒さん42歳 自覚なき脳梗塞が多発 認知症の危険 はこちらで紹介しています。

脳ドックは40歳になったら1度は受けておいたほうがいいといいます。私は、高脂血症のため、先日脳のMRI検査を受けました。診療だったので、保険適用で6000円程度でした。

症状がある人は、保険適用で検査してもらえますよ。