めまいは、日常のちょっとした動作で起こり、どなたでも経験したことがありますよね。

めまいの症状により

①ぐるぐる回る回転性めまい、
②ふわふわふらつく浮動性のめまい
③くらっとする立ちくらみのめまい

という3つのタイプがあります。

memai

心配なのは、めまいの影に、大きな病気が隠れているのではないかということ。特に脳が関係している場合もあるので、注意が必要です。

心配になって病院で検査すると、原因不明と診断されどうすればいいのか悩んでいる人も、多いようです。中高年の女性の場合には、更年期障害の症状としても起こることがあるので、見極めが難しいですよね。

でも、耳の中にある石(耳石)が問題で、めまいが発生している場合には、自宅でカンタンに診断し治すことができるそうです。

その見分け法は、わずか1分。解決法とは、寝返りと枕をうまく使って耳の中の石をコントロールする方法です。

激しいめまいの53.8%の人は自宅で治せるめまいです。その人達は、運動不足、パソコンをよく使う、寝相が良いという傾向があるそうです。

その自宅で治せるめまいの解決法が、今回のテーマです。そのめまいの人は、病院でも診察しても原因不明、でも、毎朝起きるときに、めまいが発生します。

その原因となっているのが、耳の中に入っている耳石です。耳石は耳の内耳部分に2つ入っていて前後左右の動きを感知し脳に信号を送っています。

この耳石が、衝撃や老化によって壊れてしまった破片が三半規管のなかに入ってしまい、間違った位置情報を脳に送ってしまうために起こります。

めまいには、「自宅で治るめまい」ときちんと「病院で治療を受けなければならないめまい」があります。

目安として、めまいが1分以内に治まるか、1分以上継続するかで、おおよそ判断できるそうです。

激しいめまいを起こす病気

・1分未満で治まるめまい 53.8%
→良性発作性頭位めまい症(BPPV)

・1分以上続くめまい 46.2%
→脳梗塞
→前庭神経炎
→メニエール病
→発作性難聴

脳梗塞は、一過性の場合、1分未満のときもあるので手足のしびれ、ろれつがまわらないなどの症状を伴うかどうかが判断の目安となるそうです。

良性発作性頭位めまい症(BPPV)でおこるめまいの治し方

【寝返り運動】
天井を見て10秒、右を向いて10秒、天井見て10秒、左を向いて10秒。

これを、朝晩10セット行うと1日でめまいが改善するようになります。

これは、頭を動かすことで耳石のかけらを砕いて細かいツブにしてしまうため、耳石を感知しなくなるためです。

【枕を高くしてめまい改善】
これは、頭を高くすることで、耳石のかけらが三半規管に入りにくくなるためです。

じっとしていれば1分以内でめまいが治まる人は、良性発作性頭位めまい症(BPPV)です。

BPPVは、女性の場合は男性の3倍だそうです。これは、女性の場合には閉経後にカルシウムが不足するため耳石がもろくなり、剥がれやすくなるためです。

メニエール病の最新診断と治療法

メニエール病は、めまい、耳鳴り、難聴が起こり、症状が悪化すると改善できなくなってしまいます。

しかも、適切な診断法が確立されていなかったため治療が遅れて悪化するケースが多かったといいます。

最新診断法

普通の2倍の解像度のあるMRIで、耳を撮影することにより確実に診断できるようになりました。

●メニエール病の治療
今までの治療法
・水分を控える
・利尿剤の服用

●最新治療法
・手術
→手術で切開し、水の通り道を広げ排出します。

・中耳加圧療法
→鼓膜の奥に圧力を加え、水ぶくれの水を排出します。

・水分摂取療法
→毎日2リットルの水を飲み続けると1年程で治るそうです。水溜めホルモンが改善されるためだそうです。