毎年この時期、ノロウイルスが流行しますね。激しい嘔吐と下痢は、働き盛りの大人でもダウンしてしまいます。
ノロウイルスと言うと、子供がかかりやすいと思っている人もいるようですが、感染力が強いので、接触した人は年齢を問わず感染する可能性が強いです。
気を付けないといけないのは、ノロウイルスは形を変化させていくこと。以前、２００６年に大流行したとき、ウイルスが劇的に変化し「変異型」になったと言われています。
２００６年からの異変型が発生して以来、人の体内に免疫ができ、大流行が起こりませんでした。
しかし、今年になり再びノロウイルスが新たな変異型になり猛威を振いはじめたようです。新たに変異したウイルスに対して、人は免疫を持っていませんので、簡単に感染してしまう可能性がありますよね。
抵抗力が落ちている他の病気を持つ患者さんや普段から疲労がたまり過労になっている方は、命取りになりかねません。実際、ノロウイルスで死者がでていると言います。
ノロウイルスは、今のところワクチンや特効薬はありません。かからないよう予防することが最善の対策です。
家族内の感染が一番強いので、家族でノロウイルス患者が出たら、まずは患者の吐しゃ物に触れないよう徹底することが大切です。ビニールの手袋などを装着し、吐しゃ物の取り残しの無いようきれいに処理します。
ペーパータオルなどでふき取った吐しゃ物は、ビニール袋に入れ、漂白剤などをたらし、ビニールの口をしっかり閉じます。ビニールの手袋も同じように処理します。その後、しっかり手洗いを行います。
これからの季節、いろいろなウイルスが流行しますが、どのウイルスも型を変えて新型ウイルスとして登場する可能性があります。
日頃から、疲れをためないよう感染予防に心がけたいですね。
