肩こりや頭痛の原因の一つに、疲れ目があることは、昔からよく言われてきましたよね。

私の場合、最近特にひどくなってきたような気がします。老眼に加え、パソコンやスマホを見る時間が長くなったせいでしょうか。

画面の文字が小さいから、つい目を凝らして見てしまいますよね。

実は、日本人は、疲れ目になりやすい体質で、2人に1人がその体質にあるそうです。

その疲れ目の原因とは「隠れ斜視」。斜視とは、目のむきが外側や内側に少しずれている状態です。

実は、日本人のほとんどが、この隠れ斜視だといわれおり、ズレがわずかなため外からはほとんど見分けがつきません。

斜視は、パソコンやスマホなど近いものを長時間見ているとなりやすいといいます。

悪化すると、頭痛や肩こり、さらに吐き気や外出もできないほどに。そこで、疲れ目の原因「隠れ斜視」を見分ける、簡単チェック法を教えてくれます。

用意するのは、新聞紙だけ。その新聞を横にして、片目づつ見ると10秒でチェックができるそうです。

目の疲れを解消法すれば、肩こりや頭痛などが劇的に改善することも期待できます。寝床で寝転んでスマホを毎日見ている人は、特に要チェックですね。

日本人の2人に1人が隠れ斜視

隠れ斜視の人は約6000万人、日本人の2人に1人です。

目がぼやけてしまう、ひどい肩こり、頭痛が起きて目薬をつけても治らない、人にぶつかりそうになる・・。そんな症状の方は、かくれ斜視の可能性があります。

この人たちは、目をつぶっているとき、若干目が外側をむいていてこの状態が普通の状態なのだそうです。

でも、目を開けて物を見ようすると、視線はまっすぐになります。それは、脳が意識して目をまっすぐに向かせようとしているためで長い時間それを繰り返しているため脳が疲れてしまいます。

脳が疲れると、目にズレが起こり、二重に見えたりボケてくるのです。この症状のある人を「間欠性斜視」といい、280万人いるそうです。

しつこい目の疲れの人は、斜視の可能性があります。実は、ほとんどの人の目がズレており、そのズレを脳が指示して前をむかせています。

ズレの大きな人は、脳でカバーできず斜視となります。また、老化やお酒を飲むと、脳がカバーする力が弱まるため斜視の傾向がでてくる人もいるそうです。

●疲れ目の原因が・・・
間接性斜視・・・目が疲れたとき二重に見えて片目だとはっきり見える
隠れ斜視(射位)・・・5m先のものが片目ずつ見ると大きくズレる

●斜視のチェック法
①5m先に横にした新聞を見ます。
②右目を5秒隠し左目を5秒隠し、新聞の位置が50cm
(ちょうど新聞横の広さ)ズレたら大きな隠れ斜視の可能性があります。

●対応法
①手術を受ける
・手術によって眼球をつないでいる筋肉の位置を数ミリずらし治します。大人の人の場合には、局部麻酔で日帰りも可能です。

手術は、危険リスクはほとんどない簡単なものなので、翌日には眼帯が取れて見ることができます。保険適用で3万円~5万円で受けることができます。

②プリズムレンズで矯正する
メガネのレンズによって、目の見え方を補正します。

プリズムレンズのメガネは、眼科で検診を受けて、斜視の度合いを調べてもらい、処方箋をもらって一般のメガネやさんで作ってもらいます。

通常のメガネ価格に、5000円ほどプラスすることで制作可能だそうです。

目の疲れが抜けない人は、ぜひ新聞紙チェックをして問題があるようなら、すぐに眼科で検診を受けてみてください。

なお、斜視の専門医を調べたい方は日本弱視斜視学会のホームページに斜視専門医リストがのっているそうです。