日本で生まれた細胞シートによる再生医療が世界中から注目されています。
細胞シートとは、患者さん自身の筋肉細胞を培養してシート状に加工し、
それを患部に貼り付けることにより、治療するものです。
細胞シートは、ある厚さまで培養するのが難しかったのですが、
三次元組織までつくれるようになり、2012年の5月からは日本でも
実用化に向けた治療が開始されているそうです。
細胞シートが、適応できる可能性があるのは、皮膚・心筋・角膜・
膀胱・食道・肺・血管・肝臓などの組織で、
それらの分野での再生医療に可能性が見えてきたようです。
番組では、死を待つしかないとされていた、ある心臓病患者の手術
から回復までの道のりを密着取材。
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71歳の男性 10年前拡張型心筋症と診断、通常の大きさの1.5倍になり
血液を押し出す力が弱ってしまいました。
心臓移植もできないことから、研究段階の細胞シートにかけたそうです。
シャーレで培養しシート細胞が3000万個に培養します。
それを何枚もはり、弱った心臓に貼りつけます。
手術時間はわずか1時間半しかかかりませんでした。
実用化のための治験が始まったそうです。
お問い合わせは、大阪大学医学部付属病院 心臓血管外科へ とのことです。
細胞シートの生みの親、東京女子医科大学 最先端生命科学研究所
岡野 光夫所長は、心臓そのものをつくることに着手しているそうです。
この再生医療は、心臓病の他、目の角膜、食道がん、歯周病、
糖尿病、軟骨損傷の分野でも進められているそうです。
今までは、移植しかなかった医療分野に再生医療の道が開かれると
数多くの患者さんの命が救えるようになります。
この素晴らしい技術、一刻も早くいろいろな分野で実現してほしいですね。