結石の痛みは経験した人しかわからない!と言われてますが、幸運なことに私はまだその痛みを経験していません。でも、尿管結石に悩む人は年々増えていて、今や日本人の10人に1人が経験しているそうです。
結石は「水をたくさん飲めば予防できる」「小さいうちは超音波で粉砕できる」などの最低限の知識はありますが、実際自分で経験していないため、どこか他人ごとです。でも、10人に1人と言われると、しっかり予防しておかないといけないですね。
結石の成分は、シュウ酸カルシウムやリン酸カルシウムです。結石を避けるには、成分となるシュウ酸が含まれている、ほうれん草やタケノコなどを食べないように指導されます。
また、動物性タンパク質を食べると体内にシュウ酸が増えてしまうので、肉などもs多く食べないように言われます。
結合する一方の成分であるカルシウムは、少し前までは摂取しないよう言われてきましたが、最新の研究ではカルシウムについては、多くとったほうがいいことがわかってきました。
カルシウムは、腸の中でシュウ酸と結合し便として排泄するため、尿へシュウ酸が流れ出るのを防いでくれます。ですから、結石予防には、カルシウムのたっぷりはいった牛乳はいいそうですよ。
4月15日放送「ためしてガッテン」では、尿管結石の予防法を教えてくれました。
ここからためしてガッテン 結石予防法です
結石の痛みは特別で今までの経験したなかで最も痛い、女性の方の話では出産よりも痛いというくらいすごいそうです。尿路結石になる人は、1965年から比べると約3倍に増えています。
結石の大きさは2ミリ程度から数センチのものまで様々ですが、2ミリ程度の結石は3週間でできてしまうそうです。
実は大きな結石は痛みがおこらず、数ミリの小さいものが激痛を引き起こします。
結石の痛みは、腎臓にできた結石が尿管に落ちて尿をせき止めてしまい、腎臓が尿でパンパンにふくらむことから起こります。大きな結石は尿管に落ちてこないため、痛みがおきません。
結石は、シュウ酸カルシウムと尿酸結晶でできています。野菜などの中に含まれるシュウ酸が、体内のカルシウムと結びついてシュウ酸カルシウム結晶となります。
また、ビール、魚卵などに含まれているプリン体が、肝臓で分解され尿酸ができ尿酸結晶となります。
できやすい人チェック法
尿酸のできやすい人は、おしっこにリトマス試験紙をかけるとすぐに分かります。リトマス試験紙が赤くなる人は、尿が酸性で石ができやすい人です。
尿のPHが5.5以下の状態が3日以上続いた場合、結石ができる可能性が高いので食生活を見直したり、内蔵脂肪を減らす努力が必要です。
野菜中心の食事をこころがける
また、尿を酸性にしないためには食事に気をつけること。肉類は酸性食品で、野菜はアルカリ性食品ですから、野菜中心の食事に切り替えます。
肥満を改善する
せっかくアルカリ食品を食べていても、内蔵脂肪の多い人には効果がありません。内臓脂肪は、アンモニアの産生を阻害してしまうため、尿がアンモニアで中和されず酸性になってしまいます。
結石を溶かす薬の研究
名古屋市立大学学長の郡健二郎先生は、今、結石を溶かす研究をしています。郡先生は、結石を固めてしまうオステオポンチンという物質を発見しました。
腎臓に猛毒なシュウ酸ができると細胞を壊してしまうため、オステオポンチンという物質がでてきます。オステオポンチンは、シュウ酸を固めて無毒化し排出しようとします。それが大きくなって結石となります。
オステオポンチンの働きをさらに研究することで、結石を溶かす薬の可能性があるそうです。
抗酸化作用のある食品で防ぐ
結石ができないようにするには、抗酸化作用の高い食品を食べるといいそうです。抗酸化強い食品は、お茶、青魚、ブルーベリー、バナナ、かぼちゃ、人参などです。
つまり、抗酸化作用のあるお茶を毎日飲めば、結石になるのを防げるようですね。
結石は体質や遺伝で結石ができやすい人もいるので、生活習慣に特に注意してくださいとのことでした。