山形県上山市では、温泉と自然を活かした「ヘルスツーリズム」が人気を集めています。ヘルスツーリズムは、ドイツの「クアオルト(療養地)」をベースとした健康増進プログラム。
標高1000mの自然の中を、インストラクターの指導により健康管理をしながらウォーキングを行います。
歩いている途中に、心拍数と皮膚温度ををはかります。
心拍数は「160-年齢」が理想的。この心拍数が、自分の最大の力の50~60%で、そんなにキツくない運動量となります。
この数より心拍数が少ない場合には、足を高く上げ運動量を増やすことによって、心拍数を高めます。また、逆に心拍数が高い場合には、歩くスピードを落とし調整します。
スタートしてから1時間半、今度は皮膚温度をはかります。歩き出す前の皮膚温度より-2度低く保つことを目指します。
これは、ドイツから学んだノウハウで、汗を蒸発させたほうが、運動効果が高くなるという科学的根拠に基づくものだそうです。
温度が高い場合には、上着を脱ぐ、帽子を脱ぐなどして熱を逃し皮膚温度を下げます。コースには、クールダウンポイントや、湧き水などがあり、自然と一体となって楽しめます。
仕上げは、上山温泉に入ってゆっくり疲れをとります。
ヘルスツーリズムに何度か参加した結果、中性脂肪やコレステロール値が改善したといううれしい報告もあるそうです。
ヘルスツーリズムは、全国各地に広がっていて、熊野古道を歩く、大分県竹田市など、現在、全国10箇所のポイントで行われています。
全国のヘルスツーリズム活動は、「日本ヘルスツーリズム振興機構」のホームページで紹介されています。
日本ヘルスツーリズム振興機構 事務局 TEL:03-5796-5629
上山市はこちら→上山市観光物産協会 TEL:023-672-0839