中高年世代の大きな悩みでもある肥満。肥満は生活習慣病の元ということで、いつも体重とニラメッコしてますよね。しかし、太ってないのに肥満という新たな肥満の危険性が指摘されています。

この肥満は、誰が見てもヤセ型体形なのに肥満が進行しているという厄介なものです。さらに、ウォーキングやジョギングだけでは、なかなか解消されないそうです。

その肥満とは、サルコペニア肥満です。サルコが筋肉、ペニアが減少という意味、つまり40歳の中年以降、急激に筋肉が落ちることによって起こります。

筋肉量は、40歳を過ぎると1年に1%ずつ落ちていくので60歳になると、20歳の頃の半分の筋肉量になってしまいます。

サルコペニア肥満及び予備軍は、40歳以上でなんと4人に一人。将来は寝たきりになる可能性が高くなります。

サルコペニアは老化減少ですから、年を重ねれば重ねるほど進行します。ですから、筋力をしっかりつける必要があります。

●サルコペニア肥満の診断
・BMI数値
診断には、BMI数値と体重に占める筋肉の割合で判断します。
BMI値は、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で算出します。

・筋肉量
体重×体脂肪率÷100=体脂肪量kg
体重kg-体脂肪量kg=除脂肪体重(体の脂肪以外の重さ)kg
除脂肪体重kg÷2=筋肉量kg
筋肉量kg÷体重kg×100=筋肉率%

BMIが25以上、女性は筋肉率が22%未満だとサルコペニア肥満と判断されます。

今は、体脂肪計でカンタンに測ることができます。

●筋肉の衰え危険度チェック
①椅子に座って片足立ちができるか
②片足立ちで靴下をはく
③片足立ちで60秒間キープ

できない人は、下半身の筋力が衰えているので要注意です。

●予防と改善法
・有酸素運動
・筋トレ スクワット、もも上げ

太ももを重点的に鍛えるといいそうです。運動は分割してもいいので、続けることが大切です。

●食事
筋肉を作り、傷ついた筋肉を修復することが必要です。

必須アミノ酸BCAAを多く含む食材、マグロ、カツオ、大豆、牛乳と摂取します。

この時、豚肉、玄米、きな粉などのブタミンB群を一緒に摂取すると効果的です。動後30分以内にこれらのものを摂取すると優先的に筋肉になります。

筋力は、何歳になっても鍛えればしっかり着いていきます。今のうちから、下半身の強化し寝たきりにならないよう頑張りましょう。