ニンニクには、大腸がんを防ぐ成分「S-アリルシステイン」が唯一含まれた食品です。「S-アリルシステイン」は、世界でも認められたがん予防の成分です。
にんにくを、熟成させるとその成分が普通のニンニクの数倍になり、予防効果もぐ~んとアップします。
しかし、成熟させるには手間と時間がかかります。そこで奥薗さんが、たった一晩でS-アリルシステインを、効率よく増やす方法を紹介してくれました。
まずは、以下の7通りの調理法で1晩おいて「S-アリルシステイン」がどう変わるのかを実験しました。
●にんにく調理法
・すりおろし
・みじん切り
・みじん切り+電子レンジで加熱
・みじん切り+オリーブオイルで煮る
・すりおろし+熱湯に漬ける
・冷凍みじん切り+焼酎に漬ける
・すりおろし+塩麹に漬ける
●S-アリルシステインが増えていたのは・・
すりおろしニンニク → 普通のニンニクの0.7倍(減る)
みじん切り → 1.8倍
電子レンジ → 1.3倍
塩麹に漬ける → 1.6倍
みじん切りにしたニンニクを電子レンジでチン→ 2.7倍
結果は、みじん切りにしたニンニクを電子レンジでチンして塩麹に一晩漬けたにんにくが、ニンニク1に対し2.7倍も「S-アリルシステイン」が増えることが分かりました。
ニンニク塩麹を使った奥園流レシピ
■ニンニク塩麹の作り方
材料
・ニンニク 1玉
・塩麹 50g
①ニンニクをみじん切りにして、ラップをかけ、電子レンジ500wで20秒温めます。ニンニクの匂いがほのかに香くらいが適温です。
②ニンニク塩麹大さじ1杯はニンニク1かけらとったのと同じになります。
ニンニクとカツオのお刺身サラダ
材料
・焼き海苔 2枚
・かいわれ 1パック
・かつおの刺身1サク
・大葉 10枚
・レモン 適量
・ごま油 大さじ1
・ニンニク塩麹 大さじ2
・わさび 小さじ1
・みりん 大さじ2/1
・醤油 大さじ1
作り方
①刺身用のカツオを薄めにスライスします。
②ボールにカツオを入れ、ニンニク塩麹で和えます。(カツオに下味をつける)
③海苔のドレッシングを作ります。
④海苔2枚をハサミで細かく切ります。
⑤ノリに醤油とみりん、ごま油を合わせて味に深みを出します。
⑥下味の付いたカツオをお皿に盛り、その上に海苔のドレッシングをのせます。
カイワレ大根とミョウガを大葉をかけていただきます。
オクラ肉団子
材料:
・オクラ 10本
・えのき 小1袋
・鶏ひき肉 150グラム
・たまご 1個
・大根おろし 100グラム
・オリーブオイル 大さじ1
・ポン酢 大さじ2
・胡椒 少々
・ニンニク塩麹 大さじ2
・片栗粉 大さじ1
作り方
①エノキを石づきのままみじん切りにし、ポリ袋に入れ塩麹を入れ揉みます。そこに、片栗粉、鶏ひき肉、胡椒をいれて、さらに揉みます。
②オクラを厚めの輪切りにし、さらにポリ袋に入れて混ぜ込みます。
③フライパンにオリーブオイルを入れ、ポリ袋の角からタネを絞り出します。絞り出す量は、片手でまとめられる程度の大きさにします。
④フライパンで焼き色を付け、蓋をして2,3分蒸し焼きにします。
⑤大根おろしを乗せて、ポン酢醤油を振りかければできあがり。
1日で食べるニンニクの量は、生なら1かけ、火を通したものなら2,3かけが良いそうです。ただし、胃腸の弱い人は生のにんにくはお腹を壊し、下痢する原因にもなりますので、注意が必要です。