日本には、3000万人の頭痛もちがいるそうです。特に、気温差が激しく天気が不安定な春は頭痛の起こりやすい季節だと言います。
頭痛のたびに市販の鎮痛剤を飲んでいるとだんだん効かなくなって、やがて慢性偏頭痛になってしまいます。
埼玉精神神経センター 坂井文彦先生の話
市販の鎮痛剤は家事で言うと、火元ではなく周辺のボヤを消しているだけでそのうちに火元がどんどんひどくなってしまい、慢性片頭痛になってしまいます。
慢性片頭痛とは、月に頭痛は15日以上、そのうち片頭痛が8日以上、その状態が3ヶ月以上続く状態をいいます。
対処方法を病院でしっかり調べれば、予防することもできます。
病気として認定されている慢性頭痛には、片頭痛と緊張型頭痛があります。
片頭痛
痛み方
ズキンズキンとした痛み 頭の片側か両側
症状
吐き気、音や光に過敏になる 動くと辛い
前触れ~あくび、運動障害、目の前に光るものが見える
起こり方
時々くる
緊張型頭痛
痛み方
締め付けられるような痛み 主に後頭部
症状
首や肩のコリ
起こり方
持続する
頭痛ダイアリーをつけると、自分の頭痛の傾向がわかり予防することができます。
頭痛ダイアリーは、日本頭痛学会のホームページからダウンロードすることができるそうです。
頭痛体操
腕をふる体操(2分間)
・正面を向き頭を動かさず、両肩をまわす
※目標を見てると頭が動きません
肩を前後にまわす体操(6回)
・肘を曲げ肩をゆっくり前後にまわす
※肘を肩より高く上げて回すこと
危険な頭痛
ろれつが回らない、物が二重に見える、吐き気などは脳疾患の可能性がありますので、体操せずにすぐ病院へ。
頭痛体操は、毎日1回やるだけで効果があり、片頭痛の頻度の減少と緊張型頭痛の軽減が期待できます。
頭痛でお悩みの方は、一度しっかり専門医のもとで診断されてみてはいかがでしょうか。
専門医は、神経内科、脳神経外科、頭痛外来ある病院にいます。