脳腫瘍の手術で、最先端の装置を使い、患者さんと会話しながら手術を行う情報誘導手術。

その手術法で驚異的な脳腫瘍の治療実績を残すのが、脳神経外科医 村垣善浩先生です。

脳は、身体機能を司る分野が複雑に入り組んでいて、その位置や領域も微妙に違っており、また個人差もあります。

脳腫瘍の場合には、機能損傷を最小限に抑えるギリギリまで腫瘍を取り去ることが必要ですが、これまでは医師の経験や判断により手術が行われていました。

村垣先生は、最先端の技術を使うことにより、症状を客観的に判断し手術を行うという「情報誘導手術」を確立しました。

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手術室は、MRIや術蛍光診断装置、テレビカメラなど最先端の診断装置が設置されたインテリジェント手術室です。

手術室でMRI画像を撮影し、より精度の高い情報を入手。さらに、手術中に脳に電気信号を与え患者さんと会話しながら脳の地図を正確に作成します。

患者さんの会話や意思を確認しながら、絶対に切除できない場所を探りながら、限界まで腫瘍を取り去ります。

さらに、取り去った腫瘍はその場で組織学検査行うこともできます。

この情報誘導手術実現の背景には、東京女子医科大学先端生命医科学研究所の存在があり、医療者、技術者、医療メーカ-が一体となって支えている体制があります。

情報誘導手術を実施して12年。神経膠腫の摘出手術は700例を越え、現在は脳腫瘍のグレード2の場合、なんと93%の治療成績を上げているそうです。

●村垣善浩先生のいる病院は
東京女子医科大学病院
東京都新宿区河田町8−1
03-3353-8111 

医者の技術と最先端の科学技術が一体となって、新しい医療を実現する時代がきたんですね。