「100歳まで」シリーズで、100万部を突破した長寿医学の権威 白澤卓二先生が、認知症の予防方法を教えてくれます。
40歳を越えるころから、物忘れをしたり、新しいことを覚えられなくなったり、だれにでも心当たりがありますよね。
でも、脳を活性化すれば、高齢者になっても新しい神経細胞が生まれるそうです。
ですから、物忘れが多くなってきたら、とにかく脳を刺激すること。そうすれば、脳が活性化し神経細胞が減るのを防ぎ、認知症の予防にもなるそうです。
白澤先生は他の番組で、生活の中でも工夫すると、どんどん脳を活性化することができる、と話してらっしゃいました。
●生活の中で脳を活性化する方法
①食事のときに1口で30回噛む 咀嚼により脳が刺激さて活性化されます。
②本や新聞は声を出して読むと、目で読むときより脳が活発に動きます。
③カラオケ をすると、話すときとは別の右脳を使うそうです。
④明日の予定、旅行の予定など、これからの予定を立てると脳に強い刺激があるそうです。
⑤どんな食材でどんな料理をつくるか、味は?など、料理は脳を刺激し続けます。
今回は、認知症キケン度チェックや認知症予防術発症リスクが減る方法を教えてくれました。
認知症の簡単予防術
国内の認知症は65歳以上の1割以上、約300万人いるといわれています。認知症は5歳ごとに発症確率は2倍ずつあがるというデータがあるそうです。
認知症は、認知する機能が徐々に低下し、最後は脳が萎縮して普通の人の半分程度になってしまいます。最初は物忘れではじまり、幻覚、徘徊、最後は寝たきりになります。
若年性の場合、40代から発症します。認知症は、現段階では薬で症状を抑えるだけで、病気の進行はくいとめることはできません。
ですから予防が大切です。予防するための生活習慣を身につけるといいそうです。
認知症チェック
①おとといの夕食は何を食べた?
→食べたもの一部が思い出せないのは、普通です。あぶないのは誰と食べたか、どこで食べたかを思い出せないパターン。
②初恋の人の名前を覚えていますか?
初恋の人の名前は長期記憶。認知症は近いほうの記憶からだめになります。朝食べたものが思い出せない、買い物で何を買いにきたかわからないは危ない。
③最後に電話のあった人は誰?
→近い記憶がしっかりしていれば大丈夫。気になる場合には、物忘れ外来にいって診察をおすすめします。
脳細胞を減らさないための生活習慣とは
①昼寝をする。
昼寝を週3回する人は、しない人に比べ認知症の発症リスクが1/5になります。昼寝をする時間は15分~20分。1時間以上は逆によくないので、ソファーなどの仮眠がいいそうです。
②ほめたり、ほめられたりをする
ほめられると脳の中にドーパミン(快楽ホルモン)がでます。その刺激は記憶に大切な神経回路を増やすことができます。ほめる人も同時に活性化します。
③ときめく
ときめいている人は、脳の神経回路が活性化します。奥さんと死に別れた人は認知症の危険が7倍高まります。
④食べ物
高カロリーの食べ物を食べ続けると、脳の老廃物が2倍に。地中海料理を食べている人は発症リスクが68%減りました。
魚中心、野菜、オリーブオイル、フルーツがいいそうです。野菜ジュースを週3回飲んでいる人は、週1回未満の人より76%発症リスクが少ないそうです。
⑤一口30回以上噛んで食べる
かんでいる人は、認知機能がほとんど低下しません。ガムは脳のジョギングと言われています。前頭葉や海馬が活性化するそうです。
やっぱり、ときめく心は脳を活性化させてくれるようですね。何にでも興味をもって、どんどん脳を刺激していけば認知症にはならないようです!
刺激の効果は、今からはじめるとすぐに効果が現れるので物忘れの気になる人は、実践してみてください。