大人の隠れぜんそくが増えているそうです。3週間以上続くセキは、怖い病気の前兆かもしれません。

長引くセキが原因の疾患は、
●ぜんそく
●セキぜんそく
●副鼻腔気管支症候群
●COPD
●肺がん
●結核
などが、考えられます。

その中で、セキぜんそくは、慢性的にセキだけが続くぜんそくで、放っておくと3~4割は本格的な喘息に移行する可能性があります。

セキ喘息の場合、普通に生活をしていると、見過ごしてしまいがちです。隠れぜんそくと言われる理由ですね。

日本のぜんそく患者は、推定で500万人いると言われています。喘息による死亡者は、年間2,000人以上、その9割が60歳以上だそうです。

大人になっても発症する喘息の原因は、アレルギー炎症だと言うことが分かっています。

アレルギー炎症を起こす主なアレルゲンは、ダニの死骸やふん、カビ、花粉、ペットの毛などです。

アレルギーを起こした気道は非常に敏感になり、たとえば魚を焼いた煙など、ちょっとした刺激に反応し、咳が出やすくなります。生活の中には、咳を出す様々な誘因があるので、注意が必要ですね。

また、アレルギー炎症を起こした気道は、悪化すると筋肉が収縮し気道が狭くなり、空気の流れが悪くなってしまいます。こうしたことで息苦しさを感じ、呼吸がぜいぜいし、ヒューヒューと喉がなったりします。

隠れぜんそくチェック
1.風邪をひくとセキだけが長引き、息苦しくなる
2.夜間~明け方にかけて、咳が出て目が覚める
3.走った後などに「ヒューヒュー」と喉が鳴る
4.タバコ・におい・煙などでせき込みやすい
5.鼻炎もちである、または、家族に喘息や鼻炎の患者がいる

ぜんそくは、急に完治することはないようです。悪化させないためには、アレルゲンを避け、病院で処方される「吸入ステロイド」を上手に使うことが大切だそうです。

吸入ステロイドは、以前の気管支拡張剤のような即効性はありませんが、長期的に使用しても安全と言われる薬です。発作が起きてから使用するのではなく、定期的に使用することで症状を未然に防ぐことができるそうです。

また、吸入ステロイドは、直接患部に届くと言うことと、量が従来の薬の100分の1程度で済むこと、体の中に入ると、すぐに壊されるということで、副作用はほとんどないとされています。

喘息は、長期間にわたって付き合わなければいけない疾病です。吸入ステロイドなどの薬を上手に活用して、発作を未然に防ぎたいですね。