夏の後半ともなるとそろそろ夏バテが出けくる頃です。早く涼しくならないかな~と秋が待ち遠しくなるのもこの頃です。

このころになると、身体のだるさから動けなくなったりする人も出てきますよね。

夏バテと間違える病気

ところが、倦怠感を夏バテだと思っているとトンデモナイ。死に至る病が隠されていることがあります。

たけしのみんなの家庭の医学で紹介されていた中年女性は、8月中旬に山歩きに出かけ帰宅途中に、突然の全身痛に襲われました。

運動の後の筋肉痛とも考えられますが、女性の場合は、最悪の場合2日で死に至る病だったと言います。

倦怠感や食欲不振など夏バテと同じような症状の病気はとても多いのですが、なかでも腎臓病は今や国民病と言われ程増えているそうです。

腎臓病を発症するとだるくてたまらないと良くいわれます。休養しても治らない倦怠感があり、その他むくみなどが現れたら尿検査など、腎臓を調べてみると安心です。

また、薬による副作用や事故などの外的要因で起こる「横紋筋融解症」も筋肉痛を伴います。

この時期、だるさを感じたら、勝手に夏バテと判断しないで、ほかの病気を疑ってみると良いですね。

全身の筋肉痛と疲労感は横紋筋融解症

運動をあまりしたことのない中年の女性。仲間からの誘いで夏休みに登山にでかけることになりました。

頻尿気味だったため、登山中の水分補給は極力控えていました。登りはじめて3時間後、30分のトイレ休憩をとりました。

その後、徐々に足元がおぼつかなくなり、全身を疲れが襲うようになります。

なんとか無事登山を終え、みんなで乾杯。喉が渇いていたこともあって、少しがぶ飲みしてしまいました。

家に帰ると、全身の筋肉痛と疲労感が襲います。翌日なんとか頑張って出社したものの、全身に激痛が走り職場で意識を失い倒れてしまいます。

彼女の病名は、横紋筋融解症でした。横紋筋とは、身体を動かす時に使う筋肉の総称です。

横紋筋融解症は、横紋筋が何らかの原因で壊れ、その成分が腎臓に流れ込むと腎臓機能障害が起きてしまいます。

その結果、重い疲労感、筋肉痛を起こしてしまいます。

原因は激しい筋力トレーニングや、長時間のマラソンなど。筋肉が過度の負担をうけると、筋肉組織がダメージを受け発症します。

さらに脱水症状になると、筋肉にしなやかがなくなり、余計に筋肉の損傷がすすみ、重症化してしまうそうです。

女性は病院で治療をうけ、回復しました。現在は毎日30分のウォーキング等、運動を心がけているそうです。

この時期は、何よりも重要なのは、水分補給です。喉の渇きを感じたら、すぐに水分を摂取してくださいとのことでした。