寝苦しい季節がやって来ましたね。1年のうち1番睡眠不足になるのがこの季節です。
人は眠くなると、手足が暖かくなります。それを放熱させ、体温が1℃下がると眠りにつきます。そして、体温が1℃上がると目覚めるという仕組みがあります。
ところが、気温が高いと、放熱させても体温が下がることがありません。体温が下がらないので、眠りに付けなくなり、夏は睡眠不足に陥りやすいと言うことですね。
熱帯夜の快眠法の22大ポイントは、寝る30分~1時間前に40度のお風呂に20分入ることと、エアコンを上手に使うことです。
また、脚がムズムズして眠れないとい人は、高齢者と女性に多い病気です。
むずむず脚症候群はフェリチンと鉄分不足
むずむず脚症候群の症状
●むずむずは、16時頃から始まる
●脚の表面より中に不快感が出る
●なぜか気温が高くなると増えてくる
●寝ている間に体が動くことがある
●ふくらはぎに虫が這うような違和感を感じる
●動かしている間は治まる
●脚がつる
●脚がだるい
●脚が火照る
むずむず脚症候群は、暑くなると症状が現れ、冷やすと改善することがあります。寝ている間に、体がピクピク動く人もいます。
むずむず脚症候群の原因は、脚にあるのではなく脳にあります。脳では、神経伝達物質ドーパミンが神経間で情報のやりとりをしますが、加齢とともに、ドーパミンが減少すると情報が上手く伝わらなくなり、体に異常をきたします。
ドーパミンの減少には、フェリチンと鉄分が深く関わっています。
フェリチンとは、体の様々な場所にある鉄分を貯蔵する倉庫の働きをし、食べ物から吸収された鉄分を一旦貯蔵します。鉄分はドーパミンの材料になりますから、脳にあるフェリチンや鉄分が不足するとドーパミンも不足し、むずむず脚症候群になりやすくなります。
フェリチンや鉄分が不足しているかどうかは、下瞼の色で判断できます。あかんべーをした時、下まぶたが白っぽい人は、不足している疑いがあります。
鉄分が不足している人は、牛豚レバーなどの肉類、マグロなどの魚介類、ほうれん草などを摂ると良いそうです。
また、鉄分は、ビタミンB12を多く含む赤貝やしじみなどの貝類や、藻類などを一緒に食べると吸収が良くなります。
病院の治療では、神経伝達物質のドーパミンを増やす薬や、むずむず感じる脳を麻痺させる軽い麻酔薬で、比較的簡単に治るそうです。
むずむず脚症候群は、遺伝する事が多く、母親がむずむず脚の場合娘もその可能性があるようです。自分がそのようなことで悩んでいたら、母親に聞いてみると良いですね。
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