5月11日 NHKスペシャル「徘徊老人」で紹介された
群馬県館林駅で見つかったヤナギダクミコさん(施設での仮の名前)
が、翌日7年ぶりにご主人と再会をはたしました。
ヤナギダクミコさんの名前はクミコではなく
「柳田三重子」さん(67)でした。
三重子さんは、当時、東京都台東区で住んでいて、
軽度の認知症だったそうです。
ある日、夫滋夫さん(68)が帰宅すると
ディサービスから戻っているはずの
三重子さんがいなくなってたそうです。
滋夫さんはすぐに、公園や川沿いなど写真をもって探しまわり
2日後に警視庁浅草署に届け出をしたそうです。
<保護当時の三重子さん>
いなくなったその日、三重子さんは60キロ離れた
群馬県館林駅で保護され、館林署に届けられました。
しかし、群馬県館林署で登録されたのは下着に書かれていた
ミエコでなく「ヤナギダエミコ」と言う名前、
そのため警視庁浅草署で届けられた「柳田三重子」は、
7年間照合されることはありませんでした。
きっかけは、放送番組NHKスペシャルを、滋夫さんの親族が
見ていて気づき、滋夫さんに即連絡が入りました。
滋夫さんは、翌日5月12日館林に向かい7年ぶりに、
妻三重子さんと再会をはたしました。
指輪に刻まれていた「5.12 S TO M」
5月12日は、柳田さん夫婦の41回めの結婚記念日でした。
滋夫さんは、車いすの三重子さんの手を握り
何度も何度も名前を読んだそうですが、
三重子さんは目をつぶったまま、答えることはなかったそうです。
三重子さんの認知症状が少しでも改善し、記憶が蘇って
滋夫さんと心の再会を果たしてくれることを
お祈り申しあげます。
頑張れ三重子さん!
(朝日新聞5月12日の記事を参考にまとめました)
5月11日放送 NHKスペシャルの内容は
認知症行方不明1万人 徘徊の実態と対策|NHKスペシャルから。