2014年5月に健康診断の新しい基準値が発表されました。新基準は、今までの健康診断の基準値からかなり緩和された数値になっています。

ということは、今まで異常判定で治療を行っていた人の中で、治療の必要がなくなってしまう人がでてくるということ。

境界線にいる人は、困ってしまいますよね・・。

この新基準を発表したのは、日本人間ドック学会と健康保険組合連合会。

現行までの基準は、日本高血圧学会などの各専門学会が定めた基準値だそうです。

つまり、別の機関の発表した2つの基準値があるということなんでしょうか?どうも、私たちには、ピンときませんよね。

これまでも、欧米諸国から見ると、日本の判定基準はかなり厳しいと言われてきました。

健康診断を受け異常判定となった人は、すぐに病院へ行って再検査なり、治療を受けることになります。

判定基準がゆるくなるということは、それだけ病院へ行く人が少なくなるということですよね。

今までの判定基準が厳しすぎたのか、それとも増える一方の医療費削減のため、基準値をゆるくしたのか・・。

私たち国民は、どう理解すればいいんでしょうか。

健康診断の新基準値

●現基準値と新基準値
2014年5月、健康診断の基準値が大幅に緩和されました。

●現基準値
これまでの基準は、日本高血圧学会が血圧の基準、日本動脈硬化学会が中性脂肪やコレステロール値を日本糖尿病学会がBMIの肥満度の基準値を決めていました。

病気になった人の数値を長期的に研究し病気を予防する観点から数値を決めています。

●新基準値
人間ドック150万人から健康な人1~1.5万人を選出し、健康データより算出して決めた数値です。

つまり、新基準値は健康な人のデータの平均値のようなものです。

●新基準で健康な人を増やしたい
2011年の日本の医療費は38.5兆円。一人あたり30万円越えています。

日本の人口の1/4である65歳以上の人が、そのうちの医療費の半分を占めています。

これから、団塊の世代が高齢者になるため、医療費を抑えておかなければならないということも背景もあるようです。

50歳以上になったら、自重した生活を送ればずいぶん病気の人が減るはずと言います。

両方の数値を参考にしながら、自分の健康管理をするにはどうすればいいか、しっかり考えてくださいとの事でした。