とろとろ昆布は、子供のころ味噌汁代わりにだされ、ちっとも美味しくない・・と思っていた記憶が残ってます。

子供って、「はっきりした味でないものは旨くない」と思ってしまうんですよね。

大人になって、微妙な味わいがわかるようになると、とっても美味しいことに気が付きました。その「とろろ昆布」のお話です。

昆布

とろろ昆布は、乾燥した昆布を酢につけて柔らかくし、昆布を束にして圧縮し1ヶ月寝かして、0.1ミリの薄さに機械で削ります。

圧縮しないで、1枚の昆布から職人さんが手作業で薄く削ったものが「おぼろ昆布」だそうです。

昆布は、旨味成分のグルタミン酸や、中性脂肪を低下させるアルギン酸がたっぷり入った超健康食品です。

昆布がだすネバネバ成分は、水溶性食物繊維のフコイダンとアルギン酸で、脂肪排出、便秘解消、高血圧予防の効果があります。

今回は、とろろ昆布パワーの秘密と、10秒でできる超時短料理法、全国各地の料理法などを交えて教えてくれました。

とろろ昆布のネバネバパワー

街角インタビューをしたところ、今どき、とろろ昆布を食べたことがない人が多いのには驚きました。

こんぶのネバネバ成分のスゴイところは、脂肪排出、高血圧予防、便秘解消効果があること。ネバネバパワーは、普通の昆布ではだめ、とろろ昆布でないとそのパワーはでないそうです。

日本一昆布消費量の富山県ではとろろ昆布を量り売りで販売していて、色々な料理に使います。

●夏野菜のおきなあえ
夏やさいを昆布でくるむだけ

●サスの昆布締め
カジキマグロをとろろ昆布

●飛脚玉
味噌とネギをとろろ昆布で包み、お椀にいれお湯を注ぐだけ。飛脚玉の詳しい作り方はこちらで紹介しています。
飛脚玉の作り方とレシピ とろろ昆布の時短料理

富山のおにぎりは、海苔より昆布巻のおにぎりが多いそうです。おぼろ昆布、とろろ昆布の厚さは、0.01mm。

アルギン酸の細胞より薄いので、中から成分が出てきやすいそうです。

●粉末とろろ昆布の作り方
①とろろ昆布20gをフライパンで4分半、加熱しながらほぐします。
②熱を冷まして袋に入れます。
③袋に入れたまま粉末になるまで手でもんで出来上がり。

この粉末は、料理にちょっとかけるだけで、手軽に使うことができます。

●刺し身にまぶせば
刺し身のかんたん昆布締めができあがり。

●とろろ昆布ふりかけ
【材料】
粉末とろろ昆布 10g
のり   1枚
いりごま 大さじ1
かつお節 5g

のりを細かくちぎって材料を混ぜあわせて出来上がり。

●とろろ昆布太巻き
【材料】
粉末とろろこんぶ 5g
白いごはん 270g(1巻)
長芋 50g
しょうゆ 大さじ1/2
あさつき 1/2葉
のり 1枚

①すった長芋に粉末とろろ昆布としょうゆを入れかき混ぜる
②海苔の上に白いご飯にあさつきをまぜたものを乗せる
③海苔で巻く
④包丁を濡らして切ってできあがり。