すき焼きや鍋料理の中で、しっかりとした存在感を示してくれる春菊。味だけでなく鮮やかな緑色は、食を楽しませてくれますよね。でも、春菊は苦くて嫌いという人も結構多く、特に子供には不評のようです。
春菊は、古くから漢方としても使わていて、のぼせの改善や抵抗力を高めたりする効果があるので風邪薬としても使われていたそうです。それだけ、β-カロテン、ビタミンB2、C、E、カルシウム、鉄などの栄養がたっぷり含まれています。
貧血や、お肌のトラブル予防、ガンや老化防止などにも春菊はとてもいいそうです。
苦いと思っていた春菊は、関東ものだそうで、広島地方のものはあまいそうです。産地によって味が違うんですね。
日本では、すきやき、鍋料理、天ぷら、おひたし、炒めものなどで食べてますが、ギリシア、フランス、中国、地中海の島々やフランスの三ツ星レストランなどで料理されているようです。
NHK「ためしてガッテン」では、そんな春菊の魅力をたっぷりと紹介してくれました。
ギリシア、フランス、中国などでの料理法や、春菊をおいしく食べる裏ワザ、「絶品春菊茶」、「うまみは茎にあり」「ベストの過熱は20秒」などのテーマも興味がありますね。
栄養たっぷり春菊のおいしい食べ方と春菊料理レシピ
春菊は地中海の島々のどこも生えていて、春になると一斉に花を咲かせるそうです。ギリシャでは、黄色のマーガレットと呼ばれ、花として愛されているそうですが春菊は食べません。
でも、フランスのパリの三星レストランでは、春菊が食物として注目されています。乾燥して粉末にして調味料として使ったり、柔らかい部分の若葉をそのまま食べるそうです。その味は、とってもエレガントと絶賛されています。
中国では、春菊をただ炒めるだけ。苦味もなく絶品の春菊の炒めものができます。ポイントは茎と葉っぱを別々に炒め、葉っぱの炒める時間を10秒以内にすること。そうすると苦味はでないそうです。
作り方は、まず茎を先に炒め、その後葉っぱを入れて10秒炒め、調味料のスープを加えさらっと炒めて出来上がり。
春菊は加熱を10秒にすれば、苦味を感じずにおいしく食べられれるそうです。春菊大好きの人で、苦味の好きな人は20秒がいいそうです。春菊の若葉には、大きな葉より香り成分が5倍も含まれているそうです。
春菊の茎と葉っぱを分けて、好きな秒数しゃぶしゃぶして食べるとおいしいそうですよ。また、おかゆに若葉を入れたり、春菊若葉のハーブティーなどにしても楽しめます。
春菊料理レシピ
●春菊とタイとりんごのサラダ
コチジャンたれの材料
・コチジャン 大さじ1/2・みそ 大さじ1/2・酢 大さじ1・砂糖 大さじ1・しょうが 4g・白すりごま 小さじ1
サラダの材料
・春菊の茎 1/2袋 ・きゅうり 1/2本 ・たいの切り身 60g りんご 1/6個
①サラダの材料のすべてをよく混ぜます
②春菊ときゅうりをやさしく混ぜます
③器に盛りリンゴを散らします
④たいをのせ、タレを回しかけます
春菊と豚肉のフライパン蒸し
材料
・春菊 1袋 ・ブラばら肉 100g ・しめじ 1パック ・塩 小さじ1/4 ・白いりごま 大さじ1 ・ごま油 大さじ1 ・しょうゆ 小さじ2
豚肉の下味
・肉バラ肉 100g ・にんにく 1かけ ・しょうゆ 小さじ1 ・酒 大さじ 1/2
①水50ml、塩を入れたフライパンに下味をつけた豚肉、しめじを置く
②春菊の茎(4cm~5cm)を入れて強火で3分蒸す
③火を止めた後しょうゆ、こしょう、ごま、ごま油を入れる
④春菊の茎を入れ余熱で10秒ほど蒸す
⑤皿に盛りゆずの皮を散らして出来上がり
春菊と牡蠣の炊き込みご飯
材料
春菊 1/2袋 ・米 2合 ・大根 100g ・かき 200g ・塩 小さじ1 ・しょうゆ 大さじ1 ・酒 おさじ ・白炒りごま 大さじ1
①おおさじ1のごま油でカキをさっと炒める
②しょうゆ・酒を加えてカキだけ取り出す
③洗ったお米と炒め汁を混ぜあわせ、2合の目盛りより少なめに水を入れ塩を加え、大根を拡げてのぜ炊飯する
④炊きあがったらカキ、春菊の葉と茎を混ぜ合わせ、白いりごまを混ぜ10分蒸らす
⑤茶碗によそり春菊の若葉を手でちぎって乗せて出来上がり。
春菊と牡蠣の炊き込みご飯、とってもおいしそうですね。一度トライしてみようと思います。