アルコールに強い・弱いと感じる基準は、人それぞれで、「すぐ赤くなる」、「陽気になる」、「悪酔いする」、「次の日に残る」などに理由でお酒に強いか弱いかを決めている場合が多いと思います。
アルコールには、アセトアルデヒドと言う物質が含まれており、顔が赤くなったり、頭痛や吐き気、悪酔い、二日酔いなどの原因物質になります。そのアセトアルデヒドを分解するのが、アセトアルデヒド脱水素酵素です。
もともとアルコールを分解する酵素(アセトアルデヒド脱水素酵素)がない方は、お酒を飲むと体長が悪くなり、発がんする可能性も
高くなりますので、自分がそのタイプかどうか一度検査をしておくのも良いですね。
検査キットもありますので、病院に行かなくてもかんたんな検査が可能のようです。
今回のためしてガッテンでは、すぐに赤くならなくても、いくらでも飲めても、悪酔いをしなくても、飲んだアルコールを元に発がん性物質を長期にわたって作り続けてしまう人がいると言っていました。
この発がん性物質は、食道がんになる確率をなんと414倍に増やしてしまうと言うから怖いですね。
自分はお酒に強いと思っていても、思わぬ落とし穴がありそうです。自分のアルコール分解能力を知ったうえで正しいお酒の飲み方ができると良いですね。
食道がんのリスクが414倍の体質
お酒を飲んで一番心配なのは、食道がんですね。
食道がんは発見しにくく、近くにリンパが多くあり転移がしやすいという性質があります。
アルコールが原因で、食道がんにかかるリスクが414倍になる体質の人がいるそうです。その人は、400万人いるそうです。
悪酔い物質、二日酔いの原因物質は、アセトアルデヒト。実はアセトアルデヒトは、強力な発がん物質であることが2009年にわかりWHOが発表しました。
この物質を分解するのが酵素なのですが、遺伝的にアセトアルデヒトの分解が苦手な人がいてそのような人が顔が赤くなります。
しかし、顔が赤くならない人のほうがもっと怖いといいます。
■毎日3合の酒を飲み続けた場合1合しか飲まない人に比べ食道がんになるリスク(人口比率)
タイプ1 危険度14倍(50%)
アルコールの分解○、アセトアルデヒトの分解○
顔色が変わらない、冷静沈着
タイプ2 危険度77倍(40%)
アルコールの分解○アセトアルデヒトの分解×
顔が赤くなる
タイプ3 危険度56倍(4%)
アルコールの分解× アセトアルデヒトの分解○
顔色変わらない ずーっと陽気
タイプ4 危険度414倍(3%)
アルコールの分解× アセトアルデヒトの分解×
最初は赤かったがその後体質が変わり顔にでなくなった
食道がんを防ぐには、酒タバコを控えることですが、検査で早期発見することも大切ですよね。
食道がんの発見で威力を発揮しするのがヨウ素液検査見逃しが少なく、保険が適用されます。
このヨウ素液検査は、将来食道がんになりそうかどうかも予測することができるそうです。
食道がんは、自覚症状が少ないのですが、胸がしみると感じる、飲み込むときの違和感があればぜひ病院へ行ってくださいとの事でした。
また、中年以降で酒とタバコが多い人は要注意とのことです。