東洋医学といえば漢方ですよね。1900年頃までは、中国、朝鮮、日本では、医学といえば漢方、そのものでした。
今、世界中で、漢方による東洋医学が注目され、医学の現場で積極的に利用されているようです。
西洋医学は対処的に治療しますが、東洋医学は体質を変えることにより病気を治すと言われています。
漢方薬は、自然に生育している薬効を持つ植物や、動物などを組合せて処方されます。
自然界の植物を、病気の治療に使うことは、古くから世界中で行われていた治療法です。
私たちも、病院で「ツムラ」という袋に番号が書かれた、漢方薬を渡されることがありますよね。
夏風邪が半日で解消する漢方薬もあるそうです。西洋の薬とどう使いわかればいいのか、しっかり聞いておきましょう。
漢方薬の効能
今、全国のお医者さんの90%が漢方薬を使っているそうです。その中でも、風邪、冷え性、アトピーは漢方が得意だそうです。
漢方薬は生薬で、植物、動物、石などを使います。色々な生薬の効果は少ないですが、色々なものを組み合わせて効果がでるようにする組わせたのが漢方です。
現在、保険適用になっている漢方150種類の半分は、1800年前の処方だそうです。
漢方は自分で闘う力を高めてくれます。西洋薬は、つらい症状を和らげてくれます。
●脚がつるとき・・芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
脚がつった時に飲むと、5~6分で効くそうです。
●風邪にきく漢方・・葛根湯(かっこんとう)
実は風邪のウィルスに有効な薬はありません。風邪は、自分の力で治すしかありません。
葛根湯(かっこんとう)は、発汗作用が強く、体を温めることでウィルスを自分の力で倒す手助けをします。
効果的なのは、風邪を引き始めたかな・・と、思った段階で飲むと半日で治るそうです。
●冷え性にきく漢方・・当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅしょうきょうとう)
実は、冷え性という病気は、西洋医学にはないそうです。そのため西洋医学では治すことはできません。
しかし、当帰四逆加呉茱萸生姜湯は新陳代謝、発汗効果が期待できる生薬です。体に熱を作る手助けをし、手足の末端を温めてくれます。
●アトピー性皮膚炎・・温清飲(うんせいいん)
温清飲は、乾燥と熱感を伴うアトピー性皮膚炎や湿疹きく漢方薬です。
四物湯(しもつとう)は肌を温めるそうです。黄連解毒湯(おうれんげどくそう)冷やしかゆみを抑えます。
これらの漢方により、皮膚にうるおいを与えながらかゆみを減らすことができます。
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漢方はうちから治すので時間がかかります。かかっている期間の半分かかると思ってください。漢方は、とりあえず4週間飲んでみて合わないなら止めるという感じで飲んでみるといいそうです。
もし、漢方がイヤじゃなければ、医師と相談して一緒に飲んでみてくださいとのことでした。