なんとなくだるい、やる気が起きない、意欲がわかないこれらの症状が起こると、私たちは「疲れている」と考えます。

でも、その疲れの原因は?と問われると、なんとなくあやふやになってしまいます。実は、疲れは、脳が発する危険信号だそうです。

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脳科学の専門家 大阪市立大学大学院 梶本修身先生が脳と疲れに関する最新情報を講義してくれます。

先生によりますと、疲れの原因は、なんと脳の細胞が錆びることで起こるそうです。

細胞の錆は、鉄の錆びと同じで、活性酸素(フリーラジカル)により細胞が酸化してしまい、うまく機能できなくなってしまうそうです。

疲労予防には、紫外線を防ぐことが大切だと言います。また、鶏の胸肉やマグロの赤身などに含まれるイミダペプチドの含まれる食材を食べると疲れがとれるそうです。

急増する「隠れ疲労」、さらに疲れを感じずにいると命の危険に・・など、目からウロコの「疲れの正体」を教えてくれます。

疲労とは、細胞が錆びて傷ついてしまうこと。

筋肉や脳を使うと酸素が消費され活性酸素が生まれますが、大量に発生すると処理しきれなくなりサビいような状態になってしまうことです。

疲れは、いままで数値化できませんでしたが、2008年に唾液から疲労を測定できる方法は開発されました。

唾液中のヘルペスウィルスを測定することで体温と同じように数値化することができるようになったそうです。正常値は10万という値で、それ以上は危ないとされてます。

最も疲れる場所は、筋肉ではなく、脳の自律神経の中枢だそうです。あまり疲れると突然死になることがあります。

疲労がたまっているのに、気が付かないのが「隠れ疲労」。疲れると脳に信号が伝わるのですが、やりがいや面白い、楽しい感情があると疲労感を消してしまいます。

つまり、疲れているのに疲れを感じないという大変危険な状態になります。

●疲れを蓄積させないためには・・
疲れのサインを見逃さないこと。飽きるというのは疲れのファーストサイン。ですから40分に1回5分の休憩しリフレッシュするといいそうです。

●疲れをとるためには・・
①睡眠をしっかりとること
睡眠時間がとれないときは、睡眠の質を上げるといいそうです。

ぐっすりなるためには、寝室の照明をオレンジ色にすることオレンジ色は夕焼けの色で、人間の長い歴史の中で
夕焼け色を見ると夜寝るための副交感神経が働き、眠くなることが知られています。

②鳥の胸肉を食べること
1万キロも飛び続けられる渡り鳥の胸肉には細胞の酸化を防ぐ、イミダゾールペプチドが含まれています。

できれば、鳥の胸肉100g(イミダゾールペプチド200mg)を2週間(最低1週間)食べ続けてください。

レポータで大忙しの阿部祐二さんが、この2つの方法を試してみたところ疲れの数値38万が、13万の1/3になりました。