最近、呼吸法が注目されています。
呼吸法といれば、日本古来の座禅、インドのヨガ、中国の気功などが有名ですが、医学的にも自律訓練法などで取り入れられています。
深い呼吸をすると、自律神経が整えられ心が落ち着き、うつ病やパニック障害などにも効果があるとされています。
普段何気なく呼吸していますが、息を吸い込む時に胸でする人とお腹を使ってしている人がいます。
一般的に女性の場合、胸を使って呼吸する胸式呼吸の人が多いと言われています。
胸式呼吸の人は息が浅く、深い呼吸をするには複式呼吸が良いとされています。
私は、以前に禅寺に通っていたことがあるのですが、禅の呼吸法では、以下のような感じでした。
①背筋を伸ばし、あぐら(できる人は結跏趺坐)座りをする
②体を左右に振って体を定める
③左右の親指を合わせ、足の上で掌を組む(法界定印)
④目を半開きにして、呼吸は、鼻で吸って鼻からゆっくり吐く
⑤おへその下5センチ位にある丹田に意識を集中する
⑥呼吸は複式呼吸。息をゆっくりはき、息を吸う時には静かにさっと吸い込む
⑦無念無想の境地で、身も心も解放する
禅をしている時、普通の人の呼吸数は1分間に15回程度ですが、禅やヨガの修行している人は1分間に5、6回しかしないそうです。
それだけ深く、効果的に酸素を取り入れているんですね。
10月26日放送テレビ東京「主治医が見つかる診療所」では、呼吸にまつわる効果を特集。
深い深呼吸をするだけで、身体が若々しくなり、自然にやせやすい体になるといいます。指導してくださるのは、赤澤純代先生です。
その呼吸法の名前は、「アンチエイジングヨガ」。どんな呼吸をすれば、そんな効果が得られるのか楽しみにしたいと思います。
深い呼吸で体が若返り、やせやすい身体に
人間の身体は、脳、心臓、筋肉、内蔵など酸素を使ったエネルギーを作ってそれで動いています。
酸素がたくさん取り込まれると、新陳代謝があがり痩せやすい体になる、新しい皮膚ができて肌がつややかになる、免疫力が上がるなどの効果が期待できます。
また、身体の隅々まで酸素が行き渡るので、筋肉の疲労の回復が早くなり、肩こりや冷え性などの改善効果があります。
肺の容量は7リットルくらいあるのですが、呼吸が浅いため通常は500cc程度しか使ってないそうです。
健康診断などで全部息を吐く検査がありますが、それでも6割り程度しか息を出し切ってないそうです。
息は吸うことより、吐くほうが難しいといいます。息をうまく吐ききれば、深い呼吸ができるようになります。
深い呼吸にすることによる効果
・肌がキレイになり若々しくなる
・自然とやせやすい身体になる
・免疫力がUP病気にかかりにくくなる
深い呼吸ができるアンチエイジングヨガ
ヨガを取り入れることにより、深い呼吸がカンタンにできるようになります。
横隔膜を柔らかくするアンチエイジングヨガ
①足を肩幅よりも少し広く開き、つま先を45度に外に向ける
②そのまま尾てい骨をまっすぐ下におろしていく。腰を落としら両手で太ももを3回たたく。
③ゆっくり息を吸いながらゆっくり立ち上がり、ゆっくり息を吐きながらお尻を3回たたく。
大きく胸を張って背筋を伸ばしゆっくりと息を吸う、できるだけゆっくり息を吐いて行うのがポイントです。
太ももやお尻を軽く叩くことアドレナリンがでて、代謝や血流がアップします。
これを1日2~3セット行います。
自然と深い呼吸になるアンチエイジングヨガ・鳥のポーズ
①足を腰の幅くらいに開く
②手を後ろで組み、手のひらを合わせる
③一度息を吐き、息を吸いながら手を下に伸ばす
④右足を前に出して息を吐く
⑤息を吸いながら受診を前に移動、反対の足のかかとは浮かせる
⑥手を後ろで持ち上げ伸ばしながら胸を開き5秒キープ
毎日左右1回ずつ行います。
自律神経を整えて自然と深い呼吸に
自律神経が乱れていると、冷え性、肩こり、不眠などが起こってきます。
呼吸と自律神経とは密接にかかわっており、自律神経が整えば、体調がよくなり若返りが期待できるようになります。
タオルを使って自律神経を整える方法
40度ほどの湯につけて絞ったタオルと、水につけて絞った冷たいタオルを用意します。
①温かいタオルを30秒間首筋にあてます。
②その後、冷たいタオルを30秒間首筋にあてます。
③温→冷→温→→冷の順にタオルとあてていきます。
首筋は、唯一自律神経が皮膚の近くを走っている場所です。
そこを刺激することで自律神経を鍛え、バランスを取りやすくします。
外出先でもカンタンに自律神経を整える方法
顔をタッピングすることで、自律神経を整えることができます。
顔には毛細血管が多く、副交感を刺激することができます。
①人差し指、中指、薬指をそろえる
②眉間からこめかみにかけ15秒、3本の指でタッピング
③目の下からこめかみにかけ15秒、3本の指でタッピング
③小鼻の下から耳の下にかけ15秒、3本の指でタッピング
④あごの下から耳の下にかけ15秒、3本の指でタッピング
気持ちいいと感じる優しさでタッピンするのがポイントです。
メイクをしていても大丈夫なので、これなら手軽にできそうですね。
意識しないでも深い呼吸ができるようになると、かなり体調が改善してくるようです。
酸素をしっかり取り入れて、若さを取り戻しましょう!