年齢を重ねていくと、いろいろなものが失われていきますよね。若さ、体力、記憶力・・その替りに増えていくものには、シワ、しみ、たるみ、脂肪などがあります。
いつまでもあって欲しいものが失なわれて、いらないものが増えていく・・、人生ばかりか、自分の体さえ思い通りにはならないものなんですよね。
今回、「世界一受けたい授業」(日本テレビ)でまた一つ失われていくものが紹介されました。それは、毛細血管です。
私たちの体の中の血管には、動脈、静脈、毛細血管があります。全部つなぐと10万キロ(地球2周半の長さ)もあり、血液は1分で全身をめぐっているそうですからすごいですよね。
毛細血管は全身に網の目のように張り巡らされており、体の隅々まで栄養を運んでいます。毛細血管の太さは、直径5〜10μm(1ミリの100分の1~200分の1くらい)という細いもの。
この毛細血管の壁が老化によって壊れてしまい、血液が流なくなってしまうのがゴースト血管です。
ゴースト血管になり血液が流なくなると、栄養を運んだり老廃物の回収ができず、若さが失われたり、冷え性になったり、免疫力が下がり病気になったりしてしまうそうです。
30代と70代を比べると、血管が30%以上減っているというデータもあるといいます。
毛細血管を守るためには、Tie2(タイツー)という体内レセプターを活性化し、血管壁細胞を強固なものにしなければなりません。そのためには、シナモン(ニッキ)を食べるといいそうです。
血流が悪いとゴースト血管が起こる
金沢医科大学 赤澤純代先生が、「脳卒中・心筋梗塞・がんの原因になる!知らないと怖い、ゴースト血管!」で教えてくれました。
血管は、全身に酸素や栄養を運ぶためのツールです。血流が悪くなり血管が弱まると、血管の内側の細胞が壊れ、血液が漏れだしてしまいます。
そうすると酸素や栄養が行き渡らなくだけでなく、漏れた血液により体の至るところで炎症が起こる「慢性炎症」という状態になります。
慢性炎症がおこると、さらに新たなゴースト血管を引き起こすという、負の連鎖を起こしてどんどん悪化していきます。
慢性炎症は
①血管の機能が弱まり血栓ができやすくなり脳卒中や心筋梗塞に
②細胞が免疫異常を起こし糖尿病に
③遺伝子にダメージを与えガンに
起こすことが知られており、今一番重要な課題とされているそうです。
●ゴースト血管になりやすい人
・姿勢の悪い人
血管の通った背中の筋肉が緊張したり、お腹に圧がかかって血液を圧迫し毛細血管からの戻りが悪くなります。その結果、ゴースト血管をつくりやすくなってしまいます。
・ハイヒールの履いている人
ハイヒールはつま先に重心がかかり、足の血流が悪くなり血管がゴースト化してしまいます。ヒールを長時間履く人は要注意です。
どうしても履かないといけないときには、2時間に1回ヒールをぬぎ、3分間ふくらはぎをマッサージするといいそうです。
・スキニーパンツを履いている人
タイトパンツ症候群と呼ばれ、足全体の血流が悪りゴースト血管の原因になります。伸縮性のよりものや、余裕のあるサイズを選ぶようにしてください。
ゴースト血管改善にオススメの飲み物ルイボスティー
ルイボスは南アフリカで栽培されているマメ科植物で、葉や茎を乾燥させて、お茶にして飲みます。
ルイボスティーを飲むと、Tie2 (タイツー)を活性化して、血管の内側をしっかり保護して丈夫な血管にしてくれるため、栄養素や酸素がもれだしません。
ノンカフェインで、ミネラルも豊富で、血管の内側の細胞を活性化させ、ゴースト血管になるのを防いでくれます。目安としては、1日杯飲むと良いそうです。
血管を増やす背中クネクネ体操
①両手を前に出して交差します。
②その状態で指を組みます(親指は下になります)
③指を組んだまま肩を前にぐるぐると10回回します
④同じ状態で後ろ回しを10回
こうすると、肩甲骨が動き、末端の血流もよくなり血液の循環もよくなります。前、後ろを1日2セットを目安に行なってください。
イスに座って足ジャンケン
イスに座って足の指でグー、チョキ、パーとジャンケンを繰り返します。
グー:足の指全体を握る感じです。
チョキ:親指を上に、他の指を下にします。
パー:指を全部開きます
グー、チョキ、パーを繰り返すことで、下半身の血流がアップします。