私たちの年代には、身近で怖い病気、脳卒中。
そのリハビリは、本当につらくて大変なものです。

リハビリの効果は、開始してから半年(6ケ月)が期限といわれています。
それ以降はいくらやっても回復は望めず、治療が打ち切られていました。

この脳卒中の最新治療にスポットを当てた特集です。
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一つめの最新治療方法は、ボツリヌス菌を使い、
脳卒中でこわばった筋肉に注射することで効果をあげるボツリヌス療法です。

この方法は1977年にアメリカで開発され、
斜視治療や顔面けいれんの治療法として行われていたものです。

ボツリヌス菌は土の中に生息している細菌ですが、ボツリヌス菌が作り出す
ボツリヌストキシンという天然のたんぱく質でできた毒素には、
神経と筋肉の伝達を遮断し、筋肉の緊張を取り除く効果があります。

このボツリヌストキシンを強張った筋肉に注射することで、
動かなくなった筋肉を再び動かせるようにするというこです。

徳島大学病院  神経内科 梶龍兒先生の話
注射をして1週間位で効果がでて、3ケ月ぐらい筋肉の暴走を止める効果があります。
ただし、この薬は反射の暴走を防ぐだけなので、リハビリを一生懸命やることが前提です。

また、何歳の方でも、発病より何年経過された方にでも効果があります。
保険適用になっていますので、どなたでも治療を受けることができます。

治療してくれる病院を全国に拡大しようと今活動中とのことです。
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もう一つの最新治療法は、脳に磁気刺激を与える
経頭蓋磁気刺激治療(TMS治療)という方法です。

この方法は、損傷を受けてない脳が、損傷している脳の回復の邪魔を
しているという考え方に基づき、正常な脳の働きを磁気で抑えてみたところ、
脳の損傷した部分の周りが、活発に機能しはじめたそうです。

脳に磁力を20分あて、その後リハビリやトレーニングを2週間続ただけで
指の回復に大きな変化が見られるようになります。

経頭蓋磁気刺激治療(TMS治療)は、東京慈恵医科大学病院の安保雅博先生
脳卒中の後遺症の治療に行って、画期的な実績を上げており、
今、注目の治療方法です。

適応基準は、麻痺側の手の指3本以上が動く方が条件ということです。
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これらの治療法は、これまで脳卒中で後遺症に悩む方に、
大きな希望を与えるものです。

現在リハビリ中の方、6ケ月が経過してしまって回復がとまってしまっている方、
ぜひ、機能回復にチャレンジしてみてください。