総合診療科「あごの関節・歯ぎしり外来」の医長 永田和裕先生が駆け込みドクターで歯ぎしりについて詳しく説明してくれましたのでご紹介します。
歯ぎしりには、3つのタイプがあります。
・食いしばり型
・ギシギシ型
・カチカチ型
・食いしばり型
歯に力を入れた状態で睡眠しており、音はほとんどでない
症状:口のこばわり、歯が欠ける、歯型で舌がボコボコになる
・ギシギシ型
歯を左右にこすり合わせ「ギシギシ」と言う音を鳴らす
症状:歯のすり減り、付け根のくずれ
・カチカチ型
上下の歯をぶつけ「カチカチ」と言う音を鳴らす
症状:前歯が欠ける
眠りが浅くなった時に歯ぎしりが増えると一般的に言われていますが、関連因子として考えられているのが「ストレス」です。
歯ぎしりなどの無意識の行動は、ストレスを処理できていない場合が多く、たかが歯ぎしりと思っていると危険だと言います。
食事をしているときの歯にかかる力は約30kgですが、歯ぎしりをしているときにかかる力は約300kgと、ものすごい力がかかっています。
8時間の睡眠中では、40分も歯ぎしりをしているそうです。
歯ぎしりを行うことで歯並びが悪くなり、歯の向きや大きさがバラバラになる可能性があります。
また、歯ぎしりをすることで、上あごの歯茎の骨が出て来て歯茎が変形することもあります。
歯が真っ二つに割れたり、歯を失うもっとも大きな要因が歯ぎしりだと言います。
歯ぎしりが悪化すると顎関節症や頭痛の原因にもなりますので、自分が歯ぎしりをしているかどうか、家族の人に確かめてもらうと良いですね。
歯ぎしりを直すには、歯ぎしり外来を受診すると良いようです。