緑内障と言えば、まだ決定的な治療法がなく、それでいて、失明の危険のある怖い病気です。
緑内障は、推定患者数は360万人、40歳以上の約5%が潜在的な患者だと言われています。
緑内障にかかっているのにその9割の人が気が付かないで毎日を過ごしているとか・・。
コップをこぼしたり、人とぶつかったりなどうっかりミスが多くなった人は、もしかすると緑内障で視野が欠けているせいかもしれないとのことです。
でも、視野が徐々に欠けているにもかかわらす、なぜ気が付かないのでしょうか。
岐阜大学医学部 山本哲也先生の話によると脳の巧妙な仕組みにより「見えてないのに、見えているように」
しているからだそうです。
この気が付きにくい、怖い緑内障を1分で判定する方法「3D発見法」を紹介してくれます。
緑内障の1分判定法
白内障は水晶体が白く濁り、見える景色が白っぽくなるためすぐに気が付きます。
しかし、緑内障は網膜に原因があり、異常があってもなかなか気がつきません。
網膜には120万本の神経があり、視神経の束となって盲点の位置から脳へと情報が送られています。緑内障は、網膜や視神経が損傷して視野を失ってしまいます。
なんと、9割の人が自覚が症状がないそうです。なぜ自覚症状がないのか・・
それは、見えてないのにもかかわらず脳の中では見えることになってしまっているからです。
目は、中心位置の視野は、最後の最後の段階まで視力を確保するため、周辺が見えなくなっても見えていると判断してしまうそうです。
また、通常の視力検査は、目の中心でものを見るため周辺が見えなくても、1.5などの視力結果がでてしまいます。
もう一つ自覚できない大きな理由は、見えてない部分の映像を脳が勝手に描いてしまい、見えてないのもかかわらず、見えてることにしてしまうため気がつかないそうです。
●緑内障の発見法
では、どうすれば緑内障を発見できるのでしょうか。
最新機械の3Dの光干渉断層計OCTで検査すると、わずか1分で、すぐにわかるそうです。
OCT検査は、眼科を受診し保険適用で600円で受けることができます。
●緑内障がわかったらどうするか
緑内障は治りませんが、治療すれば進行を止めることにより、そのままの状態を保つことができます。
ですから、視野の欠けが少ない早い段階に緑内障の治療を始めることが大切です。
緑内障になったら、
・眼底検査で、視神経のダメージを検査をします。
・眼圧検査で、視神経にかかる眼圧を測ります。
・視野検査で 視野の欠けている部分を探します。
●治療法は、目薬で治療します。
目薬で目の中の眼圧を正常に保ち、進行を遅らせることができます。ただし、目薬は、一生点眼する必要があります。
緑内障にかかった人は、病院の検査で自分の視野の欠損している場所を特定してもらい、見えないことを自覚し生活することで、うっかりミスや事故を防ぐことができます。
緑内障は、40歳以上の人、近視の方がなりやすいので最低でも5年に一度は検査を受けるといいそうですよ。