40代を過ぎてくると、目が疲れやすくなったり、近くの物が見づらくなったり、目の悩みが多くなりますよね。最近はスマホを見ることが多く、特に疲れやすくなったような気がします。

目の見えづらさは歳のせいだから、しょうがないで放っておくと失明の危険性もあるので、注意が必要です。

疲れ目

失明の危険がある目の病気は、白内障、緑内障、加齢黄斑変性症、網膜剥離などがよく知られていますが、今回は、網膜はく離の特集です。

目の中に、何か黒いものが飛んでいるように見える「飛蚊症」は、多くの人が体験しますが、突然ハッキリと見えるようになった時は、網膜剥離を起こしている可能性があるそうです。

さらに、目を強くこすったり、高血圧だったり、目に衝撃が加わったりしても、網膜剥離は起こります。網膜剥離は、痛みを感じないため症状を悪化させてしまうことが多いそうです。

網膜が剥がれ落ちる前に発見し、手術することで失明という最悪の事態を回避することができます。

俳優の白竜さんも失明の危機に遭遇したそうです。早期発見には、いくつかのポイントがありますので簡単検査法で、ぜひチェックしてみてください。

失明の危険性のある目の病気チェック法

8項目の点数を足して網膜症チェック

①50代、もしくは60代である(1点)
②スマートフォンが手放せない(1点)
③高血圧だ(1点)
④目をこすってしまう(1点)
⑤電車より車やバスが多い(1点)
⑥メガネやコンタクトをしないと遠くが見えない(1点)
⑦よく蚊が飛んでいるような気がする(3点)
⑧暗い部屋にいると流れ星のような光が見える事がある(3点)

8項目の合計点数が3点以上だと要注意。網膜症になる可能性があります。

白竜さん61歳の体験

・サングラスに何か黒いゴミのようなものが付いていると思った
・何度目をこすっても取れず、翌日はさらに大きくなっていた
・3日目には右目の半分が見えなくなってヤバイな・・
と思い眼科を受診すると、網膜剥離でした。

白竜さんは手術を受け失明から逃れましたが、視力は1.0から0.2まで落ちてしまったそうです。

網膜剥離になりやすい人

●50代~60代の人
老化により眼球の中のゼリー状の繊維が減ってくる。そうすると、網膜が引っ張られて穴が開き、そこから剥がれてきます。

●強い近眼の人
極度の近視の人は眼球が長くなり網膜が引っ張られて薄くなります。そうすると、スマホなどの細かい目の動きや、車の振動で網膜が剥がれることがあります。

●飛蚊症の人
網膜剥離発見の重要な所見です。網膜に穴が開くと、光や色を感じる細胞がなくなるため濁りやゴミとして見えることがあります。

飛蚊症は、加齢、外傷、ぶどう膜炎、網膜の穴、網膜はく離などで起こります。急にゴミが見え始めた、ゴミの数が多くなった人はすぐに検診を受けてください。

●目をよくこする人
網膜剥離は強い衝撃だけでなく、弱い刺激を長い間うけることでも発症します。アレルギーやアトピー性皮膚炎などで目をこするクセがある人は気をつけてください。

●高血圧、糖尿病、脂質異常の人
高血圧や糖尿病の人は、目の血流が悪くなって新しい血管が発生し、網膜を引っ張ってしまいます。

簡単検査法

①カレンダーの真ん中に丸印をつけて目の高さに調整

②カレンダーから30cm離れる

③片目を手で隠し、開けた目で上下左右の数字が見えているか確認
(カレンダー左半分は鼻の陰で見えなくなります)

網膜剥離は、ボクサーなど特別なものでなく一般的な病気です。老化により起こりますので、40代を過ぎたら年に1回の検診を忘れずに