最近、小学生でもメガネをかけている子が増えてきましたよね。スマホが普及してから、近視の低年齢化がどんどん進んでいるそうです。
実際、日本人の約4割は近視だそうです。高校生以上に限定すれば、もっと多いのではないでしょうか。
コンタクトの人もいるのであまり目立ちませんが、コンタクトがなかったらきっと日本中メガネの人だらけなんでしょうね。
私は、14歳頃からメガネをかけています。どんどん度数が進み、現在はマイナス5.5となってますので、けっこう強い近視です。
40歳の頃から、人間ドックで緑内障を指摘されるようになりました。精密検査の結果、正常眼圧で、強度近視による視神経乳頭陥凹という診断でした。
進行が遅く視野欠損も少ないので、まだ点眼薬による治療は行わず、3ヶ月おきの検診で様子を見ています。
強度近視の人は眼球の変形でおこる病的近視に注意
最近、眼球が変形して網膜剥離になる人が増えているそうです。眼球の変形は、強度近視によるもので「病的近視」と診断されます。
「病的近視」は、眼鏡の度数でマイナス6以下の人に発症しやすいと言われています。
近視になると眼球が奥の方向に伸びて、焦点を調整するようになります。それを長年繰り返していると、まんまるだった眼球がいびつに変形してしまいます。
変形は20年、30年かけてどんどん進行し、変形が大きくなった部分から、網膜が剥がれ落ち「網膜剥離」が起こります。
飛蚊症、光視症、視野欠損、視力低下、視野のゆがみなどの症状が突然おきて、あわてて眼科に駆け込んだところ「病的近視」と診断されるケースが多いようです。
眼球のゆがみは、網膜剥離だけでなく、視神経を傷つけて緑内障をおこしたり、新しい血管ができて黄斑変性になったりなどの合併症を起こす原因となります。
強い近視の人で急に視力が低下した場合には、「病的近視」の可能性がありますので、おかしいと感じた場合には、すぐに眼科を受診してください。
「病的近視の人の1割の人が失明する」というデータもありますので、放っておくと大変なことになります。
また、「病的近視」は長年にわたり徐々に進行していくものなので、「今まで強度近視でも大丈夫だったから・・」と安心しないでください。
「病的近視」は早めに発見することで、進行を食い止めることができます。目は、一生使っていくものですので、大切にしたいですね。