たけしのみんなの家庭の医学では、子宮内膜症とチョコレート嚢胞で手術をし、見事に水泳界に復帰した萩原智子さんが出演してましたね。
月経痛(生理痛)が重い女性は珍しくなく、多くの女性が鎮痛剤などを飲んで重い日が過ぎるのをただただ痛みを堪えて待つと言うのが現実だと思います。
月経痛が重い女性は、子宮内膜症を患っている場合も多く、荻原智子さんも例外ではありませんでした。
お腹の痛いのを我慢して水泳の練習に励んでいましたが、思い切って婦人科を受診すると、子宮内膜症とチョコレートのう胞と言う診断。
また、子宮内膜症は、不妊になる可能性もあるので、もう子供が産めないのではないかと思い、涙をこらえるのがやっとだったとか。
夫に励まされ、いくつかの病院で診察を受けた結果、腹腔鏡(ふくくうきょう)でお腹に3カ所穴を空ける手術をしました。また、チョコレート嚢胞の癒着がひどく、お腹を4㎝切開したそうです。
手術後は、お腹の痛みはウソのようになくなりましたが、水泳に復帰するには、それ相当の努力があったようです。生理痛が重かったり、生理前に異常に体調が悪かったり、
腹痛があったりした場合、思わぬ病気が隠れていることがあるので、恥ずかしがらずに婦人科を受診することをおススメします。
子宮内膜症は重度になると不妊につながる場合もあります。珍しい病気でもなく、再発の可能性もあります。女性は、将来のために定期的に検査を受けて欲しいと萩原智子さんは訴えていました。
子宮内膜症をどう早期発見するか
●相模野病院 婦人科 上坊敏子先生
月経のある女性の10%~20%は子宮内膜症をもっています。内膜症、チョコレート嚢胞があるから不妊といくことはありませんが、何らかの関係があるだろうと言われています。
早い段階できていただければ悪化するのが防げます。
子宮内膜症のチェックリスト
①薬を飲まないとがまんできない月経痛がある
②以前より痛み止めを服用する回数が増えた
③月経後にも下腹部の痛みが続くことがある
④月経の時血の塊がでることがある
⑤便秘がちである
⑥腰痛がある
⑦排便時に下腹部が痛むことがある
⑧性交の時痛みがある
⑨月経のとき下痢をすることが多い
⑩下腹部にしこりがある
10問中5問チェックがあれば、可能性があります。ただし、①~③の1つでもチェックがあるときは要注意です。
軽い痛みは心配ありありません。ピルと飲むと症状が軽くなります。
子宮内膜症の治療法は、症状の強さ、妊娠希望の時期、閉経までの年齢など、様々な条件を考慮して選ばれます。
婦人科の医師に自分の希望を明確に伝えることが大切だそうです。