たけしのみんなの家庭の医学で紹介される今日のテーマは、隠れ痔。お尻の悩みは現在急増中で、日本人の6人に1人は、何らかの問題を抱えています。

普段まったく症状がなくても、お尻の中では異常事態が・・・。この異状事態を招くのが、普段私たちが何気なしにやっているある行動だそうです。その行動、気になりますね。

そもそも痔には、いぼ痔や切れ痔などがあり、症状や痛みは様々です。自覚している人は良いのですが、まったく自覚していない人の肛門を調べると、86%人にイボ痔が見つかったそうです。

と言うことは、今はまったく症状のない私でも、もしかしたらイボ痔になっているかも知れません。いつ何時、いきなり症状が現れるか分からないと思うと、現在大丈夫でも油断はできませんね。

いぼ痔、切れ痔、隠れ痔の予防

隠れ痔を放置すると・・

①いぼ痔へと進行する
②排便後にいぼを指で押し込まないと戻らない
③長時間歩いているだけでもでてきてしまう
④排便後いぼを戻すのに数時間かかるようになる
進行すると生活に支障をきたすようになります。

そこで、隠れ痔にならないようにするため日常生活をチェックしてみました。

日常生活の中で、お尻にかかる力をバルーンカテーテルで計測した結果、普通の排便にかかる力は20、便秘のときのいきみにかかる力は70でした。

隠れ痔を招く日常の行動の数値は・・

第1位 重い荷物を手でもって歩いているとき(27.5)
第2位 床の拭き掃除をしているとき(20.0)
第3位 牛乳1本持って歩くとき(16.9)
第4位 床の拭き掃除をしているとき(27.5)
第5位 自転車の立ちこぎをするとき(15.0)

ヒールの高い靴を履いているときは、数値が+されるそうです。

さらに
・咳をする(54)、鼻をかむ(39)、笑う(33)
もこんなに力がかかっているそうです。

隠れ痔チェックの問診

①トイレで3分以上いきむ
②便意がなくても毎日トイレ
③常に全ての便を出し切る
④朝食をとらない
⑤アルコール・刺激物をよく取る
⑥お風呂よりシャワーが多い

この問診に3つ以上該当する人は、隠れ痔の可能性が高いレッドカルテだそうです。

そこで、日本大腸肛門病学会 岩垂純一先生が隠れ痔からおしりを守る予防体操を紹介してくれました。

隠れ痔からおしりを守る方法

肛門の負担を和らげ隠れ痔予防&改善する20秒お尻体操

①肛門を上に引き上げるようにすぼめる
頭のてっぺんを引っ張られ背筋が伸びるような感覚
②これを3秒間続ける
③力をぬいて肛門をゆるめる
④これを3秒間続ける

以上の肛門をすぼめてゆるめる動きを排便後3セット、20秒間続けるそうです。

こうすることで、いきんだ状態の直腸が自然と元の位置に戻り、お尻の周りの血流がよくなりいぼの成長を止めるそうです。

痔って、ちょっと恥ずかしいと思っている女性は多いですよね。病院に行くのも、ためらわれがちです。

現在は、イボ痔を切らずに注射で治すALTA(アルタ)療法もありますので、自覚症状のある人は、ぜひ一度受診しましょう。

また自覚症状のない人でも、痔にならないための家庭でできる簡単な予防法と、20秒おしり体操をマスターして、痔の予防改善に頑張りましょう。