秋の夜長は、虫の音を聞きながらぐっすり眠りたい・・。でも、夜眠れず不眠症に悩む人が3000万人もいるそうです。
ということは、子供を除くと2人に1人は、ぐっすり眠れてないということなんですよね。
良質の睡眠は、体力の回復、成長ホルモンなど様々なホルモンの分泌、そして美肌やアンチエイジングにも影響することが知られてますから、大切にしたいですね。
でも、何よりも眠れないといことは、本当にツライ・・(^_^;)
眠りに関して、これまで諸説ありましたが、これが、随分違っていることが判明しているそうです。
なんと「睡眠7~8時間」「横になっているだけでも体は休まる」には、大きな落とし穴があるそうですよ。
また、寝室が「眠れない場所」になっている寝床のワナがあるようです。「ためしてガッテン」(NHK)では、熟睡するための秘策・最新情報をたっぷり教えてくれました。
熟睡するための秘策と最新情報
よく眠れない人は、脳の「ある部分」が覚醒してしまっているそうです。その部分とは、古い脳。
古い脳とは、動物や鳥などとも共通する、いわゆる本能をつかさどる脳のことで、人類の祖先のもっと前から存在している本能を司る脳のことです。
この古い脳が覚醒していると、夜中に本人も気づかない数十秒の覚醒を何度も繰り返し、これにより細切れの睡眠になってしまいます。
その結果、熟睡できずに浅い眠りを繰り返し、朝起きる時もすっきりせずに、日中も頭が働かない状態になってしまいます。
古い脳が覚醒するのは、「あるストレス」。「寝なくちゃ!」と焦ったり、「今日も眠れない」と思うことで、布団に入る事がストレスになることを言います。
昨日も眠れなかった、今日も眠れないだろうと思うことを繰り返すうちに床に入ることがストレスになって、古い脳を覚醒し不眠を引き起こしていたのです。
この悪循環を断つには、もんもんとした眠れない時間を作らないこと。眠気が襲ってくるまでは、寝室には行かず、リビングやソファで過ごします。寝室そのものがストレスになっているとは・・・思いもよらなかったことですね。
睡魔が来るまで横にならないのは、「睡眠不足で体を壊しそう」と思いますが、睡眠は量より質が問題で、40代以降の中高年は6時間も眠れば十分と言います。
「横になっているだけでも体は休まる」と思って、寝床で横になるのは、不眠症の人にとっては睡眠が浅くなり返って逆効果だとか。
「眠くなるまで寝室に行かない」ことが古い脳を覚醒させない方法なんですね。その他、とっても効果のある方法がふたつあるそうです。
睡眠日誌をつける
日誌には、
●寝床にいるけど目が覚めていた時間
●うとうとしていた時間
●眠っていた時間
を記録します。
この記録を2週間ほど続けると、自分が必要とする睡眠時間や、自分が床につくのに適した時間帯を掴むことができます。この睡眠日誌は、深い睡眠をするための大きな手助けになります。
事実、番組で紹介された不眠に苦しむ男性は、たったこれだけのことをやっただけで、驚く程、熟睡できるようになったそうです。
弛緩体操をする
手のひらを使う
・太ももの上に両手をおき、5秒間力を入れて手を握る
・操り人形の糸が切れたように一気に力を抜く
・15秒以上、ダラ~と力を抜く
・ゆるんでリラックスしている状態を意識する
・これを2回ほど繰り返す
上半身を使う
・手を握り、脇を締めて、腕を胸に押し付けながら肩をあげる。腹筋や背筋にも力をいれて5秒間ほど力を入れる。
・操り人形の糸が切れたように一気に力を抜く
・15秒以上、だら~と力を抜く
・ゆるんでリラックスしている状態を意識する
・これを2回ほど繰り返す
筋弛緩法は、「古い脳の覚醒」を静める効果があるため、深い眠りを得られるそうです。睡眠日誌も簡単そうですので、早速試してみたいと思います。