40歳以降の女性に圧倒的に多い手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)は、放って置くと親指の根元等が痩せて筋力が落ち、手に力が入らなくなるなど生活に支障をきたす病気です。
なぜ40歳以上の女性に多いかと言うと、どうやら女性ホルモンの変動が影響しているようです。また妊娠中の人もなりやすいそうです。
特に女性は、長年の家事や育児などで手を動かすことが多く、手根管症候群になりやすいと言われます。また、手首を酷使する女性は要注意だそうです。
神経と腱の周りは、ゼリーのような物質であるヒアルロン酸で覆われています。閉経して女性ホルモンがなくなるとヒアルロン酸の量が減ります。
すると、余計に神経が傷つきやすくなるので更年期の女性も注意が必要です。
手根管症候群になると、字が書けない、お箸が持てないOKサインができないなどの症状が出ます。
症状が重くなると筋肉が萎縮し手が痩せて来くるため、ペットボトルが開けられないなど生活に支障をきたします。
手根管症候群の自宅でできる簡単なチェック方法があります。ファーレンテストと言います。これは、手首を圧迫し、あえて「しびれ」を起こしやすくするテストです。
ファーレンテストのやり方
①胸の前で両手の甲を合わし直角にします。
②そのまま20秒間キープします。
②この時、ひじの位置が肩と同じ高さにします。(腕を落とさないように)
20秒キープしてしびれが「人差し指」と「親指」など指先に増強してくると手根管症候群が疑われます。
20秒経った後に手を上げていられないなどの症状があった場合も、整形外科や脳神経外科の受診をオススメします。