ちょっとした段差で、足首がグキッとなったと思ったら赤く腫れてきて「あっ、ねんざだ」と湿布した経験は誰にでもありますよね。

運動会、テニス、階段、よそ見をして歩いているとき、ヒールを履いているとき、油断していると室内でもおこります。

捻挫は、「冷やして安静」が原則ですから、氷やアイスノンで10分程度冷して湿布を貼って3日ほど安静にしておけば痛みもなくなり、たいがいの捻挫は治ってしまいます。

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ところが、それは治っていたのではなく、放っておくと手術をしなければならないほどの状態になってしまうこともあるそうです。

治ったかどうかを見極める方法は、靴底の減り方でわかるそうです。私の場合には、ちょっとガニ股歩きなので、靴の外側が減ってしまうのですが、これは別な問題?なのでしょうか・・。

そもそも捻挫は、関節の動きの許容範囲を超えたときにおこる筋肉の損傷のことで、医学的には、前距腓靭帯だそうです。

NHKためしてガッテンでは、「最新ねんざ治療 3日安静は大間違い」を紹介します。

ここから番組の紹介内容です

若い頃ねんざを経験した人が、30年後に手術をしなければならない事態に追い込まれることがあります。

一度ねんざを起こすと歩き方のバランスがくずれ、10年、20年という長い年月をかけてひずみを起こし、やがて加齢とともに、足首の痛み、膝の痛みや、股関節の痛みとなって現れます。

一度捻挫を経験した人は、誰もがその危険性をもっているそうです。

危険な足首チェック法

靴のすり減り具合をチェックすると、危険度がわかります。危険な人は、左右のかかとのすり減り具合が違います。

危険な足首の人は、かかとからのつま先へ抜ける重心ラインが崩れてしまっています。

これは、前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)が欠けてしまったために、不安定な歩きとなり起こっているそうです。

前距腓靭帯とは、人間が二足歩行するために足首を固定するために手にいれた人間だけに存在する筋肉です。

ねんざは、この前距腓靭帯が切れてしまった状態だそうです。若い時には、足には他のしっかりした筋肉があるため、前距腓靭帯が切れていても足首が固定されています。

しかし、加齢により筋肉が弱くなってくると、足首が固定されなくなり関節を痛めてしまい歩けなくなってしまうのです。

その結果、足首の軟骨を擦りへるようになり、歩けなくなってしまうのです。

正しい捻挫の治療の仕方

①ねんざ発生
②2~3日 安静にする(炎症が治まる)
③2週間 なるべく動かさない(損傷部にコラーゲンが増える)
④4週間 トレーニング(靭帯を再生する)

ねんざを治すのには、腓骨筋群と呼ばれる、ふくらはぎを通り足の下まで伸びる筋肉を鍛えることです。

腓骨筋群を鍛えると、損傷した前距腓靭帯にコラーゲンを発生させ、修復してくれると同時により強い靭帯に変えてくれます。たとえ前距腓靭帯がきちんと治っていなくても軟骨の減りを防いでくれます。

腓骨筋群の鍛え方

①コインや厚紙を足の親指の付け根にはり、その部分を意識してつま先立ちします。
②小指側に重心がかからないように注意
③20回を1日2セットを目安で行います。

ねんざは、2、3日で痛みが消えますが、その後2週間なるべく動かさないで、さらに4週間腓骨筋群のトレーニングをするといいそうです。

足がつけないほど痛い人は、かならずスポーツ整形や足専門の整形外科をみてもらってくださいとのことでした。