むくみは、どなたでも経験したことがあるかと思います。二日酔いや夜水分を取り過ぎたとき、朝起きたときの顔のむくみや、夕方の下半身のむくみなど、本当にイヤになってしまいますよね。
むくみは、細胞と細胞の間の水が、異常に増加した状態をいいます。指で強くおして離したとき、指のかたちに凹んでいれば「むくみ」です。
でも、自然に解消される顔や足のむくみは、時間がたてば治るのであまり心配する必要がないそうです。
自然に解消されるむくみは、重力が関係していて朝起きた時に顔がむくみ、起き上がると自然に解消、夕方になると足がむくみ、一晩寝ると自然に解消します。
怖いのは、解消されない「むくみ」です。腎臓病や糖尿病、ネフローゼ症候群、慢性甲状腺炎などの病気が原因のこともあるので注意が必要です。
また、最も怖いむくみに、内蔵のむくみがあります。原因は、なんと心臓です。
心臓の機能がおちてくると、肺や腎臓、肝臓に水がたまり内蔵がむくむようになり、放置しておくと突然死を招くことがあります。
症状は、咳がとまらない、息切れ、胃のもたれ、倦怠感、下痢などで、進行が進むと次々に症状が現れてきます。
そこで、むくみの見分け方、危険な症状、足むくみ解消法です。
足、顔、内蔵の3大むくみの解消法
通常、血液の水分が血管を通って体の細胞に送られ余った水分が血管の中に戻ってきます。
しかし、同じ姿勢を続けていると静脈が太くなり血液の流れが遅くなり血管の圧力が高くなるため、体の水分が血管に戻りづらくなり細胞の中にたまってしまいます。それが「むくみ」です。
立ち姿勢の多いラーメン屋さん、お寿司屋さんなど棒立ち姿勢の人がむくみやすく、静脈の弁が壊れて血管がぼこぼこにでてくる下肢静脈瘤になる可能性もあります。
足のむくみ判断法
足のすねの内側をちょっと痛いと思うくらい10秒間指で押す。指を離して5秒で元に戻れば心配ありません。
それ以上かかると、むくみと判断していいそうです。高齢になるとおしっこの出が悪くなり、だんだんむくみやすくなるそうです。
片足など血栓でパンパンにむくんでいる人は、要注意。血管の中に血栓ができ血栓がはがれ、心臓に送られ心筋梗塞を起こして死亡することもあります。
足のむくみ解消法
●つま先立ち体操
かかとを上げを、3時間ごとに10回行います。
このとき、コップ1杯の水をとってください。貧乏揺すりは、結構むくみ解消にいいそうですよ。
●顔のむくみ
うつぶせ寝や、寝る前に水をいっぱい飲む、寝る前に塩分をいっぱいとると、翌朝顔がむくみます。
顔のむくみ解消法
顔の筋肉を使います。
①顔のパーツを10秒間、顔の中心に寄せます。
②10秒したら一気に、顔のちからをゆるめ脱力します。これを朝5回やるだけで、朝の顔のむくみは解消します。
内蔵むくみ
夜中に咳き込む、昼おしっこにあまり行かないのに夜頻繁にトイレに行く、食事の量を変えていないのに1週間に5kg体重が変動するのは危険です。
原因は「心不全」心臓のポンプ作用が故障します。もう一つは「腎不全」おしっこをだす腎臓が故障します。そうすると、最初に肺に水がたまります。
【内蔵むくみチェック法】
①左手を心臓より下にしてから肩の高さまで上げる
②5秒以内に静脈が消える人は正常。消えない人は内蔵むくみの可能性あり。
【内蔵むくみの予防法】
心不全や腎不全の原因は、糖尿病や動脈硬化、高血圧が原因です。また、塩分のとりすぎに注意(1日6g以内にする 日本人平均は11g)だそうです。運動は、早足の散歩がオススメだそうです。