高齢になると、ひざと股関節を痛める人が多いですよね。股の痛みに悩む人は、300万人とも500万人とも言われています。
下肢の関節の病気は特に、女性に多いのが特徴です。股の痛みは、早い人で20代から現れる人もいるそうです。
おしりや太ももの痛みは、股関節の異常かもしれません。股のあたりが痛くなったり、治ったりを繰り返しているうちに、どんどん悪化してしまいます。
変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減って痛みがでて歩けなくなってしまう病気ですが、X線写真をとると判別することができるそうです。
それは大腿骨を支える骨盤側の窪みが浅くなっている人。そういう人は、歩行時の軟骨がすり減りやすい傾向にあるようです。
また、お腹を前に突き出し歩く人や、猫背の人など姿勢の悪い人も要注意だそうです。
股関節を痛めると、歩行に支障をきたし、やがて寝たきりになってしまう恐れがあります。
チョイス@病気になったときでは、悪化させない方法を紹介します。
・初期症状の見分け方
・痛い時の間違った選択肢
・悪化した場合の治療方法
など、股関節を守るためのチョイス、是非覚えて置きたいですね。
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変形性股関節症は、発症年齢 40歳~50歳、現在全国で500万いるといわれています。男女差では圧倒的に女性が多く、女性7.5、男性2.0と言う割合です。
番組で紹介された男性の初期症状は、42歳のころ、立ち上がったりターンしたときみが出て、静かにすると落ち着く感じ。体の疲れからくるのかなと軽く考えていたそうです。
変形性股関節症の初期症状
お尻が痛い、太ももが痛いと感じるとき
●歩きはじめ
●長時間歩く
●足を組む
●階段
20代で股関節形成不全と診断された女性は、生まれつき股関節が形成不全の臼蓋形成不全と診断されました。日本人にはこのような生まれつきのケースが多いそうです。
二人が改善に向かった方法があります。
劇的に回復したチョイスとは、男性の場合は、人工股関節置換術です。つまり悪くなった自分の股関節を人工のものと交換する方法を選択しました。
この手術をした人は、やってはいけない動作があります。
それは、「足を組む」、「体をねじる」、「腰を深く曲げる」ことです。このような動作で、人工の股関節が外れてしまう場合があります。
費用は、人工股関節 100万円、手術・入院・リハビリ 100万円、合計200万円かかりますが、健康保険適用で、60万円。高額医療費制度適応で、2か月で20万円ほどになります。
20代女性の劇的に改善したチョイスは、「骨切り術」という手術。
多くの患者さんは骨盤が大腿骨を十分に覆いきれない形をしています。そのため骨や軟骨の一部だけに負担がかかり、痛みや変形が起こりやすくなります。
骨切り術では、骨盤の一部を切り取り、外側にずらし、大たい骨の角度も整えます。切った骨は1年ほどで安定し、理想的な形になります。
骨切り術は、股関節があまり傷んでいない若い方に行われる手術です。
骨切り術の費用は、手術・入院・リハビリ 200万円。3か月で200万円かかりますが、健康保険適用で、60万円。高額医療費制度適応で、3か月で30万円ほどになります。
どちらの手術を選ぶか?判断の簡単な基準です。
人工股関節:
年齢は高齢者、入院期間は3~4週間注意点は、術後の血栓のほか、感染症です。
骨切り術:
年齢は若い人。入院期間は2か月。注意点は、血栓です。
変形性股関節症は、歩けなくなったり寝たきりになる前に、早期の対策が大切だそうです。