これが究極の肩こり解消術!といろいろな番組で何度も取り上げられてきましたが、どうしても治らない肩こり。
人が二足歩行である限り、永遠に肩こりは治らないのでしょうね。
欧米人には肩こりはおきない・・という話を聞いたことがありますが、それはウソだそうです。
欧米人は、アジア人と比べ筋肉量や骨格がちょっと違うため、肩こりが起こりにくいそうですが、やっぱり同じ人間ですから肩こりは起こります。
しかし、肩というより背中全体が痛いという概念で捕らえているようです。
そんな理由からか「肩こり」に該当する英語がなく、一番近い英語としては「stiff neck」(首こり)になるそうです。
「ためしてガッテン」(NHK)でも、これまで何度も肩こり解消技を取り上げてきましたが、今回は、最新科学を使ってのアプローチです。
肩のこり場所の筋肉の状態を超音波で調べてみると、そこに「筋肉の謎のシワ」が存在していることがわかりました。
そして、このシワを伸ばしたところ、頑強な肩こりが一発に解消したそうです。
シワ伸ばしの方法は、ストレッチとタオルを使った簡単な技だそうです。肩コリ対策の完結編だそうですから、チェックして万年肩こりを治しておきたいですね。
頑固な肩こりは筋膜が固くなってできる筋膜のシワが原因
どうしても治らない肩こりの人が集まる病院があるそうです。訪ねるのは、群馬県前橋市にある木村ペインクリニックの木村裕明先生です。
先生は、最新の超音波で調べながら、肩こりや首が動かない人の痛い部分に、食塩水を注射することで、頑固な治してしまいます。
筋肉は数千から、数万本の筋繊維で形成され、それをバラバラにならないように束ねているのが筋膜です。
鶏肉のささみなどの料理でも、筋肉のまわりについている薄い膜がありますが、あれが筋膜だそうです。
筋肉が凝る状態を何度も繰り返すことで、筋膜が癒着しシワができてしまいます。シワができると、筋肉が引っ張られコリになってしまい、ものすごく頑固な肩こりの元凶になってしまいます。
筋膜のシワは各筋肉に1ヶ所必ずあります。こ筋膜シワをとるには、筋膜リリースにより、筋肉の制限を開放してあげることが必要です。
筋膜を伸ばすには、手のひらで圧を加えて筋肉の状態を確認しながら、ゆっくり伸ばすことが必要です。
自分の力で開放する筋膜ストレッチを、首都大学東京 竹井仁先生が教えてくれました。
自宅でできる筋膜伸ばし術 筋膜リリース
●斜め腕伸ばし 筋膜リリース(イスに座って)
①右手を斜め後方に伸ばす。指先がもぐりこむイメージで。
②あごを引いて首を左に倒し、左手で右肩を抑える。
③左耳を前に出すように首を回すす。この状態で20秒~30秒キープ。
④首を傾けたまま鼻を左肩に近づけ、この状態で20~30秒キープ。
反対側も同じようにします。
●平泳ぎ風 筋膜リリース(イスに座って)
①腕を前に伸ばしてキープ20~30秒。背中を丸めず肩甲骨だけを押し出します。
②肘を肩の高さのまま後ろに引き、この状態でキープ20~30秒。
注意:痛いのを我慢して伸ばすのは逆効果です。「ゆっくり&気持ちいい力加減」が重要です。
③その状態から肩甲骨をおこすイメージで手を上に上げる(肘を水平にしてバンザイ風)この状態でキープ20~30秒。
●S字 筋膜リリース(立ち姿勢)
①右手を頭の後ろ、左手を背中の後ろにして、肘を90度曲げる
②そこから肘を反時計周りに回す。この状態でキープ20~30秒。
③右足を膝にクロス(交差)させ体を左に倒す。この状態でキープ20~30秒。
●バレリーナ分 筋膜リリース
①右手の手の平を自分の方向に、左手の平を後ろに向け右足を一歩前にだす。
②右手は上に左手は下に伸ばし、軽く体を左にひねる。この状態でキープ20~30秒。反対側も同じように。
回数の目安は、1日3セット。キープ時間は90秒か理想だが、慣れるまで無理をせず、できる範囲で行ってください。
タオル1本でストレートネックの矯正
最近スマートフォンのやり過ぎで、ストレートネックになっている人が増えています。ストレートネックになると、正面を見ようとするとき、首全体を前に曲げるクセがついてしまいます。
ストレートネックは、筋肉への負担が大きく筋膜のしわができやすくなってしまいます。あごが前にでて、頭の重さが前にかかり、それを支えようと首の後ろの筋肉は常に緊張してしまうためです。
●ストレートネックチェックポイント
・あごをひくのがつらい
・耳が肩より前にでている
通常あごを引くとき(うなずく時)は、喉元にあごがひきつけられますが、ストレートネックの人は、あごをひきつける時、首全体で曲げることになってしまうため、姿勢を保ってうなずこうとするので2重あごになってしまうそうです。
●タオル1本でストレートネックの矯正
①両手でタオルをもち首の後の真ん中にあてる。手を斜め上に引っ張り頭を後ろに少し倒す。
②その状態からあごを喉元にひきつけキープ20~30秒。
回数の目安 あごをひきつける動作(5秒~20秒)を1日5セット。この動作がきつい人はストレートネックの可能性があります。