不妊というと女性の方に問題があると思いがちですが、実は、半数は男性側に原因があるそうです。

多いのは、精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)。睾丸の近くにこぶができる病気です。

この病気にかかると、精子の数が半分近くになり、動きも悪くなるため、自然妊娠は難しくなるそうです。

適切な治療をするとかなりの確率で、治すことができるそうです。

栃木県那須高原にある国際医療福祉大学病院には、男性不妊治療の専門の外来があります。ここには年間1000人近くの男性が訪れるそうです。

多くの男性患者に、精子の異常が見つかるそうです。不妊の男性の精子は、数が少なかったり動きが鈍かったりします。

原因の4割をしめるのが、精索静脈瘤です。精巣から腎臓に向かって流れる静脈にこぶができて血液の流れが精巣内で滞り、その結果精巣の温度が上昇、精子は熱に弱いため、精子の作る能力が大幅に低下してしまいます。

国際医療福祉大学病院 岩本晃明先生の話

精索静脈瘤は進行性の病変とも言われていますので、放置されると精子の質がどんどん悪くなっていく可能性があります。

この精索静脈瘤は、痛みなどの症状がないため検査しなければ全く気づくことがありません。

精索静脈瘤は手術でこぶを取り除くことで精子の数や機能を6割~7割回復させることができます。お子さんができにくいカップルは、一度、精索静脈瘤を疑ってみてください。
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男性不妊治療の専門医は全国でわずか41人しかいません。東北、四国、九州、沖縄には一人もおらず、その数は婦人科の病院の1/10だそうです。

この現状に、医師がNPOを立ち上げ、医療機関や治療情報を積極的に提供していこうと動きだしているそうです。

男性の不妊の原因には、この精索静脈瘤のほかに無精子症という病気があります。この場合には、精巣から直接精子を取り出すことで妊娠する可能性がでてきます。

不妊の検査や治療は、女性がとても辛い思いをします。女性の検査の前に、ぜひ男性が先に検査を行うことをおススメします。

そうすることで女性の負担がとっても軽くなります。不妊治療は2人の協力が必要。男性のやさしさを、ぜひお願いしたいですね。