笑点でおなじみの林家木久扇さん、喉の違和感を感じて検査をしたところ初期の喉頭がんが見つかり、放射線治療を受けました。
そういえば、以前笑点を見た時、木久扇さんが喋れなくて林家たい平さんが木久扇さんの代わりにしゃべっていましたね。
木久扇さんの咽頭がんの治療は、手術をせずに放射線で治すと言うもの。手術で声帯を取ってしまったら、もう一生しゃべることができません。落語家さんが喋れないのは致命的なことです。
木久扇さんが受けた放射線治療は、リニアックと言う装置で、特に高い精度を要求される照射法に必須となります。
最近のがん治療の進歩はめざましく、なかにし礼さんや野球選手の角さんが受けた重粒子線治療は良く耳にするようになりました。今まで苦痛とされてきた癌の検査や治療は、高度な技術の発達で随分楽になっているといいます。
あのニュースで得する人損する人では、そんな最先端治療を紹介しました。最先端治療と言っても特別な治療ではなく保険適用になり誰でも受けられるようです。
医療の世界はどんどん進歩しています。それらの情報を得れば、私達は苦痛のない検査や高い精度の治療を受けることができるのですね。
林家木久扇さんの喉頭がん治療
木久扇さんの喉頭がんの治療は、右側の喉に17秒、左側の喉に17秒の放射線照射で終わる、痛みまったく感じない治療でした。
木久扇さんは、初め、声がかすれ、喉がくっついてしまっているような違和感を感じました。声が出なくなった木久扇さんは奥さんの勧めで近くの耳鼻咽喉科を受診し、そのまま大きな病院を紹介され、喉頭がんが見つかりました。
木久扇さんは、14年前に胃がんを発症し、胃の3分の2を摘出していたため、癌には注意をしていました。しかし、喉頭がんは発症が少ない癌のため、検査項目に入っていませんでした。
喉頭がんとなると手術で声帯を取ったり、抗がん剤で髪の毛が抜けたりと、仕事に支障をきたします。噺家の木久扇さんにとってしゃべれなかったり見栄えが変わってしまうのは、どうしても避けたかったといいます。
運が良かったことに、木久扇さんの癌は、ステージ2だったため、リニアックと言う放射線治療が可能でした。
リニアック治療は、高い放射線エネルギーをがん細胞に放射し、ピンポイントで治療をするものです。外来通院が可能で、日常生活はそのまま送れます。ステージ2の癌にとっては、非常にメリットが大きい治療だと言います。木久扇さんの場合、保険適応でかかった治療費は、週3,000円でした。
木久扇さんががん治療を乗りきれたのは、復帰を待つ笑点の仲間やファンの方の応援があったからだと言います。新聞の番組欄は、木久扇さんが笑点に戻ってくるまで、毎回応援のメッセージが掲載されていたそうです。
身近になった最新治療
前立腺がん→ダビンチ手術
全国に188台普及し、1台2億円以上するロボット支援手術の治療が約4万円~8万円で受けられます。
ダビンチ手術では、お腹の中にカメラを入れて、拡大して立体視で視る手術です。見えなかった前立腺の裏側だったり、ロボットの手は非常に細かく人間の関節では考えられない動きができます。そのため、出血量が減ったり、今まで2週間かかった入院期間が1週間で済んだり、患者さんにとってとても良い手術です。
内視鏡を使わない大腸検査→大腸CT検査
①写りが良くなるように大腸にガスを注入します。
②うつ伏せでCTを撮影します。つぎに仰向けで撮影します。
③約15分で3次元の大腸内画像を作成します。
画像により、がん細胞の有無がチェックできます。検査費用は、保健適応で、8,000円です。ただし、大腸CTでは、ポリープなどが見つかった場合、内視鏡のようにその場で除去はできません。